2005-04-01から1ヶ月間の記事一覧

 5 花言葉

ナデシコの花言葉は「純真な愛、無邪気、才能」あたりである。ちなみに第10話のケーキ工場はカトレアなんとかという名前だった。カトレアは「あなたは美しい・優美な貴婦人・純愛 魔力・成熟した魅力・優雅な女性」というところらしい。 まあ花言葉なんて言…

 4 和のひかり、知のひかり

今回MH第12話は、これまで描写されてきた情のなぎさ、理のほのかという性格分類に加え、和のひかりまたは知のひかりとでも言えそうな性格付けが九条ひかりに与えられたような気がする。 タコカフェの宣伝部隊として出て行ったなぎさとほのかはとりあえず頑…

 3 九条ひかりの両義性

これは次節にも関係するのだが、ひかりは無知からものすごい勢いで成長する「究極の子供」でもあり、なおかつ全てを生み出す光の力と共にある「究極の大人」でもある。一般的に物語の中における子供は、トリックスターであったり大人の常識をひっくり返した…

 2 子供のちから

今回MH第12話は、子供のちからが問題を解決するというのがもうひとつのテーマだ。日常サイドでは小ヤギのベルちゃんがタコカフェの危機を救うし、非日常サイドではベルちゃんに導かれてひかりとなぎさほのかは第四の魔人バルデスのところへとたどり着く。 …

 幕間:影山氏脚本

まあそんなわけで、MH第10話にてそれまで行われていた(無印から受け継いできた)「複数サブストーリーの多面同時展開型」作劇手法から大転換を行うため、川崎良氏が自ら脚本を手がけて道筋をつけた「単一キーワード全面展開型」の作劇手法は、今回第12話…

 1 It's coming...

MH第12話はこれまでの流れと比べると表面的には異なる作劇手法を採っていた。第10話の川崎氏脚本以来、マックスハートはひとつのキーワードをひとつの回に何度も繰り返し提出することで、物語の軸をしっかりと意識する(おそらく製作者、視聴者どちらにも…

子供のちから〜MH第12話

MH第13話感想は、MH第12話感想を書きながら考えています。夜には出ると思います。しばらくMH第12話感想をお楽しみください。(5月1日10:45ごろ)追記:たぶん書きたいことはだいたい書いたように思います。さてMH第13話感想に向かいます。(5月1日1…

そうならそうと言ってくれ… なくてもいいッス

岡山映画オフでは夜行バス乗り過ごし(オフ会が理由で翌日欠勤確定)の小ネタをえみさんひとりに披露するというもったいないことをしたのだが、ご家族そろった車で宿に送っていただいたえみさんの日記を見ると… プリサイトでは唯一「ほぼプリ」を時々読んで…

黒の次は白

ということで、岡山映画オフの二次会です。櫻ユウさんがホワイトの衣装を持ってきていたということを耳にすると、やすぴ〜さんがおもむろに袖を通しだす。他の参加者さんたちは寄せ書きに集中しており、涙を落とし侍りぬる孤独な光景だったので見守る。しか…

見ないで描く

MH第12話と映画プリキュアの感想を書こうと、チラシの裏にまずMH第12話の基本構造を書いているうちになぜかブラックを描いていた。今回はお手本なしです。ブラックの決意あふれる瞳を描きたいなあと常々思っており、鉛筆でごまかしているうちはそれなり…

映画行けない人はどうぞ

連休は頑張ります。もちろんどこへも行きません。ただもしかしたら映画プリキュアをまた見に行くかも。一度見ただけでは分からないところが多いです。楽しんでしまったので。関西東海圏で「ひとりじゃ見に行けない〜」という方はご一報ください。(僕でよけ…

うどん9杯の後に(後編)

「帰還」の章を改稿。最終段落の二文目まで書いて、ほんとは次の一文が締めになるはずだ、と思う。いまでもそう思うのだけれどでもどうしても締めることができず、ずるずると延長。くやしい。 一点勝負丁半博打 8点目のうどん屋として17時45分に暖簾をくぐっ…

うどん9杯の後に(中篇)

潮の香り、つゆの香り 高松は青い。空が青く、空気そのものが青く、建物が青かった。高松駅は干草を掻くフォークのような形をしていて、僕はフォークの接合部にあたる改札を通る。そのままほんの少し歩いて正門をくぐる。高松の空気は青く、青色の潮の香りに…

うどん9杯の後に(前編)

岡山に日は二度昇る 12時前に岡山メルパルクの一室にたどり着く。前日から浄土寺山(標高178.8m)を含め尾道の坂道と岡山の平地でだいたい30kmを歩いたので、もう寝る前に風呂に入る力も残っていない。気が付くと岡山の明るい日光が窓の外から差し込んでいる…

dokoiko海を渡る

帰る 二次会は日の落ちる前にご帰還の湯川Mさんやすぴーさんを皮切りに、徐々に散会していった。僕は「夜行バス23時30分だから〜」と、さいごまで人々を見送り、22時40分ごろの電車に乗る優華麗さんを見送る。最後に残ったお迎え旦那様を待つえみさ…

dokoiko映画オフ

集まってみるとほぼ同年代がたくさん集まってしまう不思議なジンクスはまだ健在で、今回は優華麗さんが同学年だと判明。で、映画オフのネタは… 映画ネタバレ編は下記事情にてそのうち クックロビン音頭を心置きなく堪能 絵描きさんたちと同じ紙に落書き(本…

冬、夏、春。

日曜日に岡山で用事がある。後一時間ほど後、僕は夜行バスに乗っているだろう。夜中の闇を切り裂いて走るトレーラーに次々と追い抜かれながら、夜行バスは夜の高速道路を制限速度で走り抜けて岡山にたどり着く。それから僕は朝の岡山をすり抜ける。尾道へ。 …

ひかりを通してつながるなぎさとほのか

最近個人的にはみちたろさんにやられっぱなしで、今回のMH第11話についてもみちたろさんのこれ 今回最初に“手をつなぐ”ことを示したのはほのかでした。しかしほのかはもともと“理の人”だったことを思えば、これはほのかの大きな変化を示しています。 (プ…

物語の様式化

dokoikoさんが指摘されているように、特に最近のプリキュアは物語が高度に構造化されているので、実は安定して見られる作品になってますよね。ちゃんと手順を踏んでいるというか、今回の2度救出されるあたりとか儀式的な点をちゃんと押さえてる。 (id:doko…

 3 キュアアクション

あの緊張感はきれいな顔を描いていたら表現できないものだと思います。僕はあえてあのように描いていると思います。それよりも、絵を描いている人(たち)が思わずあのように描いてしまうのだと思いますし、もっと言えばああいう表情としてなぎさとほのかが動…

 2 役に立つことができた九条ひかり

これまではずっとなぎさほのかやあかねさん、ブラックとホワイトに守ってもらうだけだった九条ひかり=シャイニールミナスであったが、今回MH第11話で初めて能動的に役に立った。 日常ではまず、九条ひかりの表情が変化してきたことをあかねさんが指摘した…

 1 ひとりの力、みんなの力

手をつなぐこと 放映開始直後に、とつぜんほのかがなぎさの手を握る。開始直後に本日のテーマをばっちり提示している。なぎさがチームのピンチに手をつなぐことの大切さを持ち出すことになるのだが、これをなぎさひとりの考えとして思いつくとしたら、それは…

あたたかさ一発逆転〜MH第11話

一話ごとに明確なキーワードを設定し、日常でも非日常でもとにかく分かりやすくキーワードを表現するためにお話を作る、という作劇はどうやら根付こうとしているようだ。今日のテーマはあたたかさ一発逆転。なぎさ、ほのか、ひかりがそれぞれにがんばって、…

 3 マックスハート

第1期 ひかりの居場所 マックスハート第1期は、第9話までだろう。もちろん九条ひかりの決意が固まったのはMH第8話なのだが、MH第8話では九条ひかりの中核であるタコカフェ(あかねさん)とポルンとの絆だった。MH第9話のラストではなぎさとほのか、メ…

物語の主題について(3)

一昨日昨日と一年目の無印「ふたりはプリキュア」を振り返った。つぎは「ふたりはプリキュア マックスハート」第10話終了時点での主題とその後の展開を妄想してみたい。

 2 無印後半

第1期 仲間の絆を深める 後半開始の第27話から第37話までが第1期である。ただ細かく見ていくとこれもまたいくつかに分かれる。まず最初は第32話までであり、ここでの主題なぎさにポルンがなつくということだ。小友たちの生活で考えると、これは弟や妹を受け…

物語の主題について(2)

またもや一年目の無印「ふたりはプリキュア」を振り返る。今度は物語の主題を考えてみる。の続きです。無印は前半と後半に分かれていたのでつぎは後半を考える。すると物語は大きく三つに分かれていた。

 1 無印前半

第1期 なぎさとほのかが認め合う もちろんこれは第1話から第8話までの主題だ。少なくともこのあたりまでは、製作決定時に考えられていたものと思われる。その意味ではふたりはプリキュアの基本骨格といえるだろう。 美墨なぎさと雪城ほのかという、あれだけ…

物語の主題について(1)

またもや一年目の無印「ふたりはプリキュア」を振り返る。今度は物語の主題を考えてみる。無印は前半と後半に分かれていたのでまずは前半を考える。すると物語は大きく三つに分かれていた。

ふたりからの脱却

タイトルが「ふたりはプリキュア」なのだから、プリキュアはふたりを主役にした物語だろう。これは現代の子供たちにとってふたりで行動するというパターンが多いという現状を汲み取ったものなのかなと思う。塾の子供たちや街に行き交う人々を観察していると…