満と薫〜依存と欠損

満と薫について考える。
その1.彼女たちは満と薫というふたり組みである。満と薫はどのようなふたり組みであり、そしてなぜ彼女たちはふたり組みなのか。
その2.なぜ彼女たちは役割を分担したふたりでなければならないのか。
その3.満と薫はどうなるか。

満と薫(1)
満と薫はふたりでひとりである。満は世界との交渉を担当しており、薫は内面の調停者というか代弁者というかそういう立場を担当している。上図の左側である。
しかし彼女たちは物理的に二人の人間の姿をしているわけで、満にも内面はあるし薫にも世界は押し寄せてくる。しかしふたりは役割を分担しており、自分の役割でない部分は空白である。空白でなければ、一心同体になることができないからだ。ということで満と薫は、上図右側のような状態である。
それをもう少し詳しく図示すると下図になる。
満と薫(2)