2004-09-01から1ヶ月間の記事一覧

 5 こころを持つということ

もちろんこれはキリヤに託されたメッセージだ。心をもつということは、普通大切なことだと言われる。しかし僕たちは心をもつということが、ただ幸せなだけではないということを小さなころから何度でも体験して知っている。心があるから、人は泣く。心がある…

 4 大義への道のり

ドツクゾーン編の敵たちが消滅間際に口をそろえて述べた内容、そして彼らが消滅していったことそのものが表現したことだ。プリキュアたちは光の園と虹の園を守るために戦っている。魔人たちはジャアクキング様に永遠を与えるために戦っている。それぞれに目…

復活編が描くもの(中編)

id:dokoiko:20040929の続きです。ドツクゾーン編が描こうとしていたものをもう少し記述します。

もう一度見てみよう

こんばんわ。ホテルの浴衣を着てくつろいでいるdokoikoです。いくつかの放映回を上司(34)から動画で受け取っていて、それらをThinkPad X24に放り込んだままだった。id:dokoiko:20040927の対比表を作ってから、ドツクゾーン編を見返している。第12話「悪の華…

 3 魔人そのもの

ドツクゾーン編に出てきた魔人たちは、それぞれまったく違うキャラクタを持っていた。それについては何度もほぼプリで取り上げてきたので、それぞれまったく違うキャラクタを持っていたというにとどめる。 プリキュアたちと魔人たちとの闘い、魔人たちの振る…

 2 自我の相対化

なぎさがプリキュアを徐々に受容してゆくプロセスを見せていた。初期にはずっと「ありえなーい」を連発していたなぎさが、プリキュアであることを受け入れ始めたころからその言葉を言わなくなり、いつのまにかいろいろな物事を受け入れるようになっている。 …

 1 懐かしき友情

まずはまったく異なる世界に住んでいた二人、なぎさとほのかがお互いを知るプロセスを見せていた。小さなお友だちたちに向けた、友だちの作り方だ。似たもの同士がなんとなく集まり「友だちだから言いたいことがいえない」という底なし沼のような息苦しい関…

復活編が描くもの(前編)

ドツクゾーン編の放映回を見返していると、つくづく魔人たちのキャラクタがバラエティに富んでいるなと思う。まずはドツクゾーン編が何を見せようとしていたのかを考えてみる。 なぜ今わざわざ前シリーズのことなど考えるのかといえば、ドツクゾーン編では描…

 3 神から人へ

ほのかについてはずいぶん前のほぼプリにて、神から人へと正しく堕ちることが彼女の課題になるだろうと書いておいた気がする。気がするだけかもしれない。4月かな。 ほのかは初期設定の時点ですでに人ではないような何かとして視聴者の目に映るようになって…

 2 完璧な「ごく普通」の女の子

なぎさとほのかの物語は、ごく普通の中学生であるという地点から始まった。「ふたりはプリキュア」はそんな彼女たちが突然光の園と虹の園を救うヒーローになってしまったら? というシミュレーションでもある。戸惑いながらも積み重ねられてゆく現実。なぎさ…

 1 なぎさとほのかの成長

第33話は「志穂莉奈解散!?ウソウソウソ〜」だったわけだ。第8話にてなぎさとほのかが体験した亀裂と和解を、志穂莉奈が体験する話だ。しかし第8話を経験している視聴者にとっては、第33話がなぎさとほのかの成長を描いた話であることが分かる。

なぎさとほのかの物語

またもや出張中で、ホテルに回線がありません。AirHの設定がうまくいかない場合、今日はお返事できないかもしれません。(追記:ホテル電話のコネクタをくっつけてダイアルアップできましたです。コメント、お子様リサーチなどいただければ。)

「misakikawana」問題

ネット人「misakikawana」が数多くのサイトに迷惑と言うしかない行為を行うにいたる精神状況について、私には責任がある。「misakikawana」の行為を私が止められたかどうか、それは分からない。しかし彼/彼女が「misakikawana」としての自我を制御できなくな…

書かないことの難しさ

「ふたりはプリキュア」で第8話を見た後、プリキュアについて書きたいと思った。しかし僕はアニメ関連サイト界隈に全くツテはなかった。アニメを真剣に見るのは十数年ぶりで、アニメの知識はない(これは現在も)。たいした絵も書けない。 プリキュアについ…

構図の取り方

上の表を作っていて、短い言葉で放映回をうまく表そうとして今までのビデオを見返してみた。すると、ひとまずふたつ気が付いた。 プリキュアたち、すごく熱血するようになったなあ。最近の戦闘は汗が目立っている。やっぱり、作っている人たちも燃えているの…

シリーズ構成完全シンクロ説

id:dokoiko:20040921では、今回志穂莉奈話の後にジュナの消滅戦があるかもしれないと妄想しました。見事はずれました。 再考してみればそのはずで、第33話志穂莉奈話が第8話の変奏であるならば、第34話は第9話の変奏である確率が高い。第9話は「取り返せ!メ…

 6 分身たちの人格を描写するきっかけ

ということで現在番人は分身たちに捕われているわけだが、彼が捕われることで分身たちの日常にドラマが生まれている。分身たちはもともとひとつなのだし、別に語ることが生まれるような生活をしているわけでもないから、ただ集まっている風景しか構成できな…

 5 唯一の「大人」としての番人

ドツクゾーン編終盤から、番人はプリキュアサイドで唯一の「大人」としての役割を担いつつあるように感じる。お子様リサーチの結果にあるように、シリアス一辺倒では小さいお友だちに興味を持ってもらえないため、番人もどたばたになることが多い。しかしそ…

 4 たまたま番人しかいなかった

ここで物語の進行状況を考えてみると、第5話でピーサードからプリズムストーンを取り返し、第6話以降で取り返した石の処理をしなければならなかった。ホーピッシュは第6話以降であればいつ出てきてもよかった。第6話を考えてみれば、最後の最後でホーピッシ…

 3 メポミポではなく番人

とにかくかなり早い時点で第8話とダイアリーがすでに存在したとしよう。すると問題になるのが、ダイアリーを誰がいつ二人に渡すのかということだ。日記というのは個人的かつ自発的な営みである。ダイアリーを誰かがなぎさほのかに手渡す時期でまず考えられる…

 2 第8話はいつから構想されていたのか

というのもダイアリーの後には、プリキュアたちが石を取り戻してホーピッシュに収めても、なぎさがねだっても番人は褒美を出していない。ということは番人がダイアリーを渡すという設定が、あまり深く練られていたとは考えないほうが良いだろう。のちのちの…

 1 ドツクゾーン編での番人

プリズムホーピッシュに思い入れを持たせる役割 電車に揺られてすることもないので、番人の意味を考える。番人が登場したのは第6話のくまちゃんハイキングの回だった。それ以降ドツクゾーン編での番人は単なるプリズムストーンの管理者だった。プリキュアた…

 訊ね人:misakikawanaさん

id:misakikawanaさんどこ行ったんですか。ようやく番人の意味を日記に書いたのに。 (判明したようです。) というわけで僕は何を血迷うか塩尻駅に立っている。塩尻は駅前から畑が存在する非常にのんびりとしたところらしい。塩尻からさらに目的地へと向かう…

番人の意味

 9 ものすごく丁寧な説明

「光の道が見えるポポ」という預言について、ポルンが遠く離れていることをなぎさとほのかの会話で強調している。第8話のカットバックもなぎさ、ほのか両者の回想として二度出ている。第33話ラストには光の道をもう一度カットバック。ものすごく丁寧に映像と…

 8 「プリキュラ」で分かる表裏一体

ポルンがプリキュアのことをずっとプリキュラと言いつづけている。もうひとり、光の園の長老もプリキュラと言いつづけている。これだけが分かっているすべてだ。 後は全て妄想になるのだが、ポルンと長老が表裏一体だということを表現しているのかもしれない…

 7 結局勝つことで救われる

これも分かりやすさとの兼ね合いになるのだろう。「たとえ勝ったって意味が無い」という命題を証明するにはおそらく二通りの結末があって、 意味がある勝ち方をする 意味がある負け方をする のどちらでもよい。今回第33話では意味がある勝ち方をしたというこ…

 6 仲間が欠けたら意味が無い:闇の魔人たち

「確かに試合に勝ったときはめちゃめちゃうれしいよ。でもあたしは勝つためにラクロスをやっているんじゃない」 「仲間がひとりでも欠けたら、たとえ勝ったって、そんなの、そんなの何の意味もないじゃない」 今回第33話では第8話のカットバックが何度か使わ…

 5 ジュナとレギーネ:撤退!

プリキュアたちがプリキュアレインボーストームを発射したとき、それを受け止めたのはジュナとレギーネだけだった。「あ、撤退指示ができるベルゼイがいないのにどうするんだ!」と僕は思った。するとジュナが撤退を叫び、前回撤退を拒んだレギーネは何も言…

 4 ポルン:遠くにいても感じられる

章として独立させたとは言え読んだまんまであまり論じることは無い。ポルンは危機を感じて遠くからでもプリキュアたちを助けることができる。中盤で「光の道が見えるポポ」と明らかにキーワードと分かるポルンの預言をはさみ、「今日はポルンを置いてきた」…