5 唯一の「大人」としての番人

ドツクゾーン編終盤から、番人はプリキュアサイドで唯一の「大人」としての役割を担いつつあるように感じる。お子様リサーチの結果にあるように、シリアス一辺倒では小さいお友だちに興味を持ってもらえないため、番人もどたばたになることが多い。しかしそれはポルンが番人のいうことを聞かずに暴走するからであり、番人はポルンに対しても大人として言葉を交わしている。番人は他に比べて背景知識をちゃんともっていて、メポミポやなぎさとほのかに対してもプリズムストーンの説明や敵の説明などを行っている。
では大人が仲間に入っていたらどうなんだということを言わなければならないのだが、今のところよくわからない。さらに番人は現在分身たちに捕われている。プリキュアたちとは接点が無い。
子供が主人公になる物語の場合には、導者となるべき大人がいるのがひとつのパターンだ。ただ「ふたりはプリキュア」がほのかとなぎさそれぞれ、またはふたりの関係の物語を描くことに時間を割いており、導者たるべきクイーンがまったくその役割を果たしていない。さなえおばあちゃまが導者の役割を果たしているが、それもたまに謎をかけるように果たすだけだ。
おとなとして常時物語に登場しているのは番人だけであり、大人として何かできるとすれば番人しかいない。