2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

猫の描写〜リアルな世界と幼児化する人物造形

望ちゃんの家のネコがやたらリアルだったのが印象的でした。「ふたりはプリキュアマックスハート ビジュアルファンブック」によると、ほのかの愛犬忠太郎も、西尾大介監督が「喋りそうな犬にはするな」と指示してデザインされたそうなんで、実際の生き物につ…

無印最終話とのつながり

無印最終話を利用するエピソードがあるとは、と思い、今回はここが一番の驚きましたね。 (ひでさん、http://hide2015.hp.infoseek.co.jp/purkansoumh36.htmlより) いちばん驚いたつながりということで。 しかしのぞみは父親のミニカーを壊した事で、出張か…

ポルンが謝らなかった件について

昨日コメントをいただきました。ayumi-sさんありがとうございます。冒頭で書いたように、僕にとって興味深いです。ayumi-sさんのコメントは、僕が気付かなかった(気にしなかった、と言ったほうが正確かな)ことです。なぜ僕はayumi-sさんが気づいたことに気…

 3の追記:もうひとつの継承〜視聴者へ

追記です。3節を書いて思い当たったのだが、今回の望ちゃんを通して、クイーンの言葉は視聴者(小さいお友だち)にも受け継がれるのではないかと思う。望ちゃんにとって、ポルンとルルンは最初単なるぬいぐるみである。でもただのぬいぐるみかと思ったポルン…

 3 二重の継承

ということで、どうしても気が付くと無印の記述のほうに力が入ってしまいます… それはそれとして今日の感想タイトルに置いた二重の継承です。 第一の継承とは、クイーンからポルンへ行われている承認者の継承だ。第二の継承とは、ポルンから望へ行われた勇気…

 2-2 MH第36話、更なるポルンの成長

無印最終話では光と闇との戦いの中でポルンが覚醒したのだった。今回MH第36話では、日常側で描かれた望のお話にてポルンが覚醒した。だだっ子ポルンから突然「未来へ導く光の王子」へと変身した。そしてどちらの話も、ポルンの覚醒によりお話の主役がエネ…

 2-1 無印最終話、ポルンの成長

無印で時間が止まっている僕が今回MH第36話を見ていて感じたのは、無印最終話との関連だったのでした。今回の脚本さん当ても成田さん本命でした(MH第21話もそうなのですが、無印最終話を成田さんが書いている)。どちらのお話もポルンの「覚醒」とでも…

 2 ポルン成長(最終話のクイーンをなぞった今回のポルン)

 1 MH第21話、物語構造の類似

今回の物語について早速みちたろさんがhttp://www.ymg.urban.ne.jp/home/mi1/p01.htmlにて文章をあげられてます。 今回は、第21話のひかりちゃんと大輝のお話を、ポポルルのレベルで再現したものになっていた(中略) 大輝も望ちゃんも、ひかりやポポルルが…

二重の継承(プラスワン)〜MH第36話

今日の日記はちゃんと今日のプリキュアを今日書いてます。今日最初にいただいたコメントは興味深い論点なので、ひとまず感想を書いた上で考えます。

今週忙しかったっす。

今週は結婚式参加から回復したらファイルサーバが大噴火しました。水曜昼から金曜深夜までアレでした。おかげでまたいくつかMSCSについて貴重な経験をしましたです。ひとまず安定したので、そろそろ感想書きたい気分です。

披露宴再び(4)

前回までのあらすじ(西暦2005年10月22日04:00) 寝る。 dokoiko困った!三次会まで出番ない!! 起きる。会場へ行く。結婚式と披露宴に出る。厳かに終る。二次会は居酒屋。店員にCDを再生できるかと聞いて却下される。三次会はカラオケ。ラストチャンスだろう…

披露宴再び(3)

前回のあらすじ(西暦2005年10月21日04:30) 「最低だ…… これって」 どう見てもエヴァじゃない。どっちかというとゲッターロボとかそんな感じ。やばいやばいやばいって。緩やかな曲線にしないといけないのだが、本番二日前である。 注:エヴァ初号機の造詣につ…

披露宴再び(2)

前回のあらすじ 一体プリキュアコスプレを封印されたわたしに何が残されているのか。プリキュアだけは、か。 プリキュアだけ…… だけ? dokoiko I(西暦2005年10月20日02:40) エヴァ? エヴァなら簡単だし、費用も抑えられる。コスチュームが要らない。ハンズ…

披露宴再び(1)

今週末に新卒同期(僕は退職しているが)の結婚式に呼ばれている。その同期生は新郎である。結婚式の招待状が届いたので返信をしようと思い封を開けると、ご丁寧に「プリキュアだけは勘弁してくれ」と極太の直筆で書いてある。新郎は昨年のプリキュアコスプ…

 2 誰のための真実

ということで、ひかりと少年が出会うことの重要性(重要性だけだが)を知っているのは、世界の中でウィシュンただひとりである。誰も何が起こるかを知らない。プリキュアのこれまでを考えるに、西尾大介さんや川崎良さんも知らないだろう。 ウィシュンは『そ…

誰のための「真実」〜MH第34話(2)

ハーティエルブローチェとハーティエルと誕生石

(以下、クイーンチェアレクトを持っている人には丸分かりの話でしょうね……) MH第34話のルミナスシャイニングストリームに続くハーティエルブローチェの授与で、ルミナスを囲むように輝く色とりどりの光が7つになっている。ルミナスを囲むように30度ずつ…

 1 出会いの状況を再確認

まずはひかりと少年が出会う時の状況を再確認しよう。ひかりと少年がであったのは、これまでまだ一度しかない。MH第21話「ど〜なる?ど〜する!?禁じられた出会い」である。 ひかりと少年の出会いをウィシュンだけが予言する。 MH第21話では、ウィシュ…

誰のための「真実」〜MH第34話(1)

例によって細かい描写や演出については、みちたろさんhttp://www.ymg.urban.ne.jp/home/mi1/p01.html10月16日(日)やhikaruminosekaiさんタコカフェバー(九条ひかり&シャイニールミナスと運命を共にするブログ)(感想まだです)やいっしゅうさんhttp://…

なぎさの人気と造形について

追記:ウリえもんさんがこのメモを読んでなぎさについて考察されています(http://members10.tsukaeru.net/urya/nicky/nicky.htmlの2005年10月09日(日))。ぜひご一読あれ。って、MH第34話なんだこれは(現在8:40、Aパート終了時点)こんなこと書いて…

 15 生きろ!というメッセージ

近くにいる誰かがいつでも君のことを見つめている。困った時、悩んだ時、絶望した時には、周りを見渡す余裕が無くなってそれが見えなくなる。でも君の側にはきっと君のことを見つめている誰かがいつでもいるんだよ。君が辛い時にも、君のための応援歌は聞こ…

 14 あなたのため、わたしのため、せかいのため

前回までMH第32話感想の11から13で書いたことは、大和屋のおばさんの問題が、そっくりそのままほのかとなぎさの問題をなぞっていたのだということだった。 ほのかとなぎさの問題とは次のようなことだ。プリキュアとして戦いつづけることを、なぎさとほのか…

聞こえないけれど歌われている応援歌〜MH第32話(8)

本日は昨日までの文章を元に、MH第32話がこの世界に訴えかけている(と思える)メッセージの話に移ります。今回も文章中の大和屋を水戸屋に読み替えてください。間違えてます。

 13 大和屋を続けること、プリキュアを続けること

大和屋のおばさんがお団子作りを辞めてしまうということは、なぎさとほのかがプリキュアであることを辞めてしまうことと同じなのだ。そして大和屋のおばさんがお客さんとの相互関係に気が付かなかったことは、プリキュアの彼女たちが虹の園の人たちのことを…

 12 プリキュアとしての立場

この関係、大和屋とお客さんという関係が実はプリキュアであるなぎさほのかと虹の園の人々との関係と同じである。なぎさとほのか(とひかり)はプリキュア(とルミナス)として、孤立無援で闇の世界と対峙している。彼女たちのほかには闇と戦える者はいない…

聞こえないけれど歌われている応援歌〜MH第32話(7)

まっったくプリキュアではないのだけれど、二年続いている…… クリスチーネ剛田の最高傑作は何?part2 文章中の大和屋を水戸屋に読み替えてください。間違えてます。 ほのかの立場 MH第32話のほとんどはhikaruminosekaiさんのタコカフェバー(九条ひかり&シ…

人類の分水嶺

ジャズが流れているバーで会話をしていて、セロリは味がきつくてあまり食べようとは思わないと私が言うと、彼女はセロリおいしいよというのだった。セロリがおいしいと聞いたのが二人目でどちらも女性なので味覚に男女差があるのかという話になった。ふたり…

 11 立場

おばさんの立場 大和屋のおばさんは団子を作っている。大和屋の世界において、団子を作っているおばさんは唯一絶対の主人公だ。他の人はすべて、団子を買いに来るお客さんである。だからおばさんはなぎさたちの取材を受けて、団子を食べる人が笑顔になること…

見えないもの〜MH第32話(6)

大和屋と書いていますが、水戸屋のまちがいデス〜