2005-10-01から1ヶ月間の記事一覧

 10 影山さんの作劇とマックスハートが目指す作劇

MH第32話は初登場の吉村ゆうさんが脚本を書いていて、影山さんではなかった。理由を考えてみると、影山さんの作劇とマックスハートが目指す作劇とが異なっているからなのかなあと思う。 小田島友華のお話 小田島友華のお話は、MH第24話の合宿で区切りが…

 9 影山由美さんの作劇

影山さんの作劇には特徴がある。ひとつは言うまでも無く、小田島友華のお話である。もうひとつマックスハートの担当回を振り返ると、お出かけするお話が多い。 第24話が小田島で合宿、第18話が家族でキャンプ、第12話が高原タコカフェ、第6話がひかりお使い…

 8 脚本:吉村ゆう

今回はプリキュア初登場となる吉村ゆうさんが脚本さんになっている。ということで、ここしばらくの脚本さんを調べてみる。 話数 脚本 タイトル 第32話 吉村ゆう 闇から守れ! この世で一番大事な笑顔!! 第31話 清水東 バルデス復活! チームワークでギリギリ突…

脚本さんのローテーション〜MH第32話(5)

ということで第4回まで全くMH第32話の感想ではなかったので感想を書いてみる。

 7 無印の成功と課題

縦の関係を描くこと、開かれた物語であることは同じ事を別の視点で捕らえていることだと思う。それらはマックスハートのお話全体の基本的な構図になっている。 無印の横の関係で内向きに閉じたお話は、これはこれで面白かった。というか、横の関係で内向きに…

 6 世界に開こうとするマックスハート

無印のネタを利用して、マックスハートでどんなお話を追求しようとしたのか。というところで「世界に開こうとするマックスハート」につながる。 製作者の人たちがお話の内容を追求しようとした時、無印を振り返って そもそもお話を企画するのが遅れた という…

 5 無印からマックスハートへ

マックスハートが無印と異なる点は、二年目であるということだ。 一年目が大人気だったため、早々に続編の製作が決まった。 一年目の人気を分析し、要素を引き継ぐことができる。 各話の展開、物語の展開、シリーズの展開など、反省点を改善することができる…

他者と世界を理解する〜MH第32話(4)

id:dokoiko:20051010の続きです。ということで無印で語られる物語は閉じていた。

 4 絶叫に見るキリヤ前とキリヤ後の違い

ほのかの絶叫 第5話でピーサードを相手にほのかが語ったのは以下のような言葉だった。 「力でねじ伏せて自分の思い通りにしようとするなんて、そんなの絶対認めない」 「みんな一生懸命に生きてるのよ。理解しあって尊敬しあって生きてるんじゃないの。力ず…

 3 正義問題の内面的受容

お話の内容を考えると、なぎさとほのかのふたりが正義問題への回答を内面に求めるよう構成されている。彼女たちだけではなく、闇の側の面々についても内面的理由をそれぞれのエネルギーにして戦っていたのだった。 プリキュアたちに立ちはだかるのは「悪のジ…

 2 なぜ無印の物語は内面に閉じたのか

無印の物語は主となる人物を入れ替えながら何度か語られたのだが、それらはことごとく彼女/彼らの内面に閉じる物語となった。なぜそうなったのだろう。 初期設定の影響、第8話までの構成力 プリキュアという作品の外側を見ると、構想から放映までの時間がな…

他者と世界を理解する〜MH第32話(3)

id:dokoiko:20051002、id:dokoiko:20051003の続きです。

残酷な天使〜dokoiko、スロット第壱体験記

タオルの洗濯も 私はベランダの手すりに目を閉じて肘を乗せ、遠くに聞こえる大通りの騒音をしばらく聞いた。10月の日差しはまだ夏の思い出を含んでいるように暑かった。やがて洗濯機のドラムがごろごろと音を立てて止まり、電子音が鳴る。燦々と輝く秋の日差…

一行

マジレンジャーのウルザードを見ていると、シャアはアムロにとっても父だったのだと思いました。

他者と世界を理解する〜MH第32話(2)

id:dokoiko:20051002の続きです。無印の話が続きます。前日の日記では、無印ほぼ全てのお話が内向きに閉じていた事を論じてみました。ではなぜそのようなことになったのか、ということを今日は考えます。明日以降は、ではMHのお話がどのように変わったのか…

 2 内面に閉じていた無印(2)

と僕は思っている。しかし唐突な感じがするのでもうちょっとだけ確認。 なぎさとほのか、およびふたりと周囲の人々が絆を確認する話 これについては、絆を確認するという主題自体が内向きの話を要請しているわけだ。そして絆の確認というのは「ふたりはプリ…

 1 内面に閉じていた無印

他者の世界になぎさたちが入っていく話がもっとたくさんあると思っていたのだけれど、実際確かめてみるとかなり少ない。どこかに出かけてゆく話はそれなりにある。無印では第6話の河童山瓢箪池、第9話の水族館、第15話のれゐくさいど、第23話の夏合宿などだ…

他者と世界を理解する〜MH第32話

id:dokoiko:20050827がまだ書きかけなので続きと言うには多少無理があるのだけれど、続きです(8月27日の日記は無印とマックスハートを、自己理解の物語と他者理解の物語として比較しようとしています。無印を見渡したところで止まっていてすいません)。と…