3 二重の継承

ということで、どうしても気が付くと無印の記述のほうに力が入ってしまいます… それはそれとして今日の感想タイトルに置いた二重の継承です。
第一の継承とは、クイーンからポルンへ行われている承認者の継承だ。第二の継承とは、ポルンから望へ行われた勇気を出して頑張ることの継承だ。
二つの継承が同時に行われているのだが、それだけでは二重という意味の片方だけだ。もうひとつは、第一の継承と第二の継承が垂直関係にあるということだ。ポルンはクイーンの意志を継承すると同時に、自分が継承したものを望に継承させている。全てを生み出す光のクイーンの心が、ポルンを通じて望へと受け継がれたわけだ。
クイーンは無印最終回でポルンの力を「未来を切り開く力」だと宣言している。また、無印最初のジャアクキング様決戦で光のクイーンはプリキュアたちを後押ししたのだった。このときクイーンはプリキュアたちのことを「光の園と私の希望です」と宣言している。未来を切り開く力は、希望という単語を別の言葉で言い表したようなものだ。クイーンは一貫して、未来への希望を子供たちへ託しているわけだ。
クイーンの心を受け継いだポルンが、受け継いだものを望ちゃんへと継承させた。受け継ぎ受け継がれるものが元々クイーンから受け継がれてきた「希望」だったからこそ、今回の女の子は望と名づけられているのだと思う。ぷらとーさんは

このシリーズの本流として、ひかりちゃんにとっても重要なエピソードになっています。「のぞみ」と「ひかり」というネーミングの対比もおそらく故意のもの(後略)
http://sakusaku.sakuratan.com/の2005年10月30日付け日記より)

と書いている。ひかりの物語でもあるので、という読み方はなるほど。僕のような読み方もあるという感じで。