2 無印後半

第1期 仲間の絆を深める

後半開始の第27話から第37話までが第1期である。ただ細かく見ていくとこれもまたいくつかに分かれる。まず最初は第32話までであり、ここでの主題なぎさにポルンがなつくということだ。小友たちの生活で考えると、これは弟や妹を受け入れるということに対応するだろう。小友たちよりもっと小さな幼児は、わがままで言ってることはよくわからないし腹が立つだろう。腹が立つ存在だが、ちゃんと守らなければならないしちゃんと守ってやればたまにはかわいく思えるときもあるからちゃんと面倒を見ましょう、ということだろう。
次はなぎさとほのかの絆が深まるという話が続く。第33話は志穂莉奈話だったが、なぎさとほのかが友人の危機に対して一致団結して何とかしようとする。第34話は運動会のあとになぎさがほのかの弁当を強奪するのだが、人の食べ物を有無を言わさず食べてしまうというのはすごい描写だ。お笑いシーンではあるが同時にふたりの信頼感がそこまで深まっている描写でもある。第35話は栗拾いデート話で、ほのかが変装してピッタリ尾行するという、親なんだか恋人なんだかわからなくなってくる壊れっぷりを出している。第37話はラストの楽屋シーンがみんな幸せ日常の一コマ状態となっており、マックスハートを含め今までで一番の幸せな終り方だと思う。
ちなみにこの時期、敵である分身たちはというと、仲間どうしだんだんといがみ合うようになっている。最初は協力してプリキュアマーブルスクリューを無効化したり、ジャアクキング様を復活させたりした。ただしジャアクキング様復活後には、ベルゼイとジュナとの間に不信が芽生え始め、だんだんと仲間の絆が崩壊しつつあった。

第2期 分身たちの親殺し

ベルゼイが含んでいたものが、ジュナの異変として現象した第41話からは、シリーズとしての主役が分身たちに移った。それはそれでどうかという感じだが、僕はこの展開はすごいなと思う。
もちろんプリキュアたちにも話はいろいろあって、よし美先生結婚とか第42話の最強の絆とか藤Pとか合唱とか。ただしそれらをつなぐ一貫した主題が見えるかと言えば、これまでよりもアトランダム感が強く感じられるだろう。分身たちによる親殺しの物語が、小友たちにとってどのような意味を持つのかはよくわからない。ぶっちゃけ、小友たちにとってはわけがわからないだろう。その点、分身たちの親殺しはもともと完全に大友たちに向けたお話ということなのかもしれない。

第3期 決着そしてキリヤ再び

第3期というには短すぎるかもしれない。第46話の光の力簒奪から第49話のラストまでだ。まずひとつ、分身たちの親殺しは結局叶わなかった。次にポルンが始めて能動的に意志を示し、それが結局ジャアクキング様を倒す力をプリキュアたちに与えることになった。そして画面上にて完全に復活キリヤが居場所を見つけた。