2005-06-26から1日間の記事一覧

 2 世界を救う偉大なる子供〜子供的世界の完成

ファンタジーの上がり 大人になるということは、大人にとっては過ぎ去りし日々の思い出である。それは思い出として懐かしく思い出される安全な風景であるが、子供にとっては何一つ分からない飛躍である。子供にとっては子供的世界が彼らの世界全てである。 …

 1 皆殺し〜ファンタジーの絶滅

なぎさとほのかにとって、光と闇との戦いの終わりはファンタジーの絶滅である。本論におけるファンタジーの定義は、先のチャートで置いたように変身・異能力・運命・異界というようなものに代表させてみた。野口悠紀雄氏によるとファンタジーとはこの現実の…

無印最終回日常シーンの再解釈(1かも)

何でいまさら無印なんて書くんだって? だってイイものはイイんだもん。無印最終話感想の脚注id:dokoiko:20050130fn1にも書いたように、ラストの日常シーンは村上春樹『羊をめぐる冒険』をやっている。羊の読者ならば、全てが閉ざされてゆくあの流れを違和感…

 2 無印第22話との対応

動物が主人公で、しかも激動の直前と言えば無印で話題をさらった第22話「ウッソー!忠太郎がママになる!?」だった。無印では直前の第20話でポイズニーを葬り、第21話でキリヤを闇に返すことになった。この二話でなぎさとほのかは、光と闇との戦いが絶滅戦…

 1 つながり〜終わりと始まり

今回の莉奈とぽん太の助について、なぎさとほのかは友人である莉奈の立場に立っている。ぽん太の助と別れる莉奈に彼女たちは自分を重ね、半年前に自分たちが経験したメポミポとのお別れを体験し直している。 一方ぽん太の助に重ねられていているのは洋館の少…

真実の時、近づく〜MH第20話(1)

7月最後の二週は水泳で休みかよ! 20日間もプリキュア抜きかよ! 人生最大のピンチ到来か! 今回MH第20話は、莉奈とぽん太の助とのお別れをお話の主軸としていた。なぎさとほのかにとっては、闇との戦いが決着した後にもう一度(そして最終的に)やって来…