無への意志、もしくはルサンチマン〜闇の人々が担う役割(3)

分量的にまた分割してみました。昨日分の続きです。あのお方は成長しないし、自立しない。闇の戦士たちがあのお方を成長させないし、自立させない。というのが昨日論考(2)の最後だった。
最近通勤中にまた『この人を見よ』西尾幹二訳を4周ぐらい読みながらプリキュアのことを考えている。ジャアクキング様はニーチェ的な「宗教者」のように思われる。そして魔人たちは(ニーチェの予言どおり)力への意志を誤読した国家主義者(と名づけられる人々)とかそういう感じ。
翻ってプリキュアたちの主題は今を精一杯生きることであり、これはニーチェの原意としての永劫回帰思想に近いものと感じられる。ドツクゾーンの面々とプリキュアたちとの対比関係は、ルサンチマン力への意志との対比に読み替えることが可能ではないかと思われる。力への意志をもっているのはプリキュアたちなので字面で判断しないように。ニーチェ嫁。