ポルンとしてのポルン

というポルンの行動に、マックスハートになってからはポルンとしての意味が出てきたのではないだろうか。これまでポルンは完全に守られており、彼が存在しているのは何を言っても許される環境だった。虹の園ではなぎさとほのかが守っていたし、光の園ではメポミポと長老と番人とクイーンが彼を守っていた。彼は状況を考えなくても、わがままを言っていればよかった。誰かが彼の代わりに、彼ができることとできないこと、してもいいこととしてはいけないことを判断した。しかしマックスハートでのポルンは、生まれたばかりの九条ひかりのパートナーとなった。ひかりは光の園側から見れば不完全なクイーンであり、虹の園から見ればひとりで満足に買い物もできない世間知らずである。彼は自分で考えなければならない。
第4話からのルミナス覚醒では、ポルンがひかりへと駆け寄っている。それまでは逃げたり置いてけぼりになった場所で立ち止まったままでポルンは発動していたのだった。これは憑依である。駆け寄るという行動は、素のポルンがひかりを助けるための意志だととることができる。
また第6話のひかりお使いでは、ポルンがひかりを手伝うと宣言しているし、くじけそうなひかりを励ましてさえいる。これまでポルンを囲んでいた面々とは違い、ひかりが「何もできない」存在であるということがポルンを変えたのだ。