大河子育てロマン

ジャアクキング様と光のクイーンがどちらも母親であると考えてみると、「ふたりはプリキュア」とは、実は子育ての方法をめぐるふたりの母親の思想対立を描いた「大河子育てロマン」であったと整理することができるだろう。あ、ジャアクキング様と光のクイーンはあまり登場していないから「大河子育ちロマン」か。どちらにせよこの見方に立つとき、主人公は分身たちとポルンであって、プリキュアたちは舞台回しというか、大友を釣り上げる撒き餌というか、ポルンが自立するための当て馬というか、ぶっちゃけ引き立て役である。そんな話はいいのだが、話は大河子育てロマンである。闇の家族と光の家族の物語だ。
一方にはTerrible Motherと子供との関係を描いた闇の家族がある。そしてもう一方には、Good Motherと子供との関係を描いた光の家族がある。「ふたりはプリキュア」というのは、それぞれの家庭の子供たちが最後にはどうなるかということを描いたのだ、ということになる。