ふたりは太母

以前ほぼプリでは、分身の三人は息子として父殺しをして父を乗り越える物語を背負っていると書いた。これはジャアクキング様=父、光のクイーン=母という対立軸に沿って分身たちの物語を読もうとした結果だった。まあどちらかといえば、この読みはフロイト的であったわけだ。ところが別の立場にたってみると様相は大きく変化する。
ジャアクキング様と光のクイーンは、Great Motherの二面をそれぞれ受け持っている、と考えてみよう。するとジャアクキング様がTerrible Motherで、光のクイーンがGood Motherだということにある。そして、分身の三人はTerrible Motherの子供であり、なぎさほのかではなくてポルンこそがGood Motherの子供だったということになる。
Terrible Motherの属性は「死 呑み込む 誘いこむ 拒む」であり、Good Motherのそれは「支える 育てる 実らせる 命」であるが、これはジャアクキング様と光のクイーンの振る舞いが正確に一致する。