4 守り守られて生きるのさ

清水東さんの話から元に戻ると、なぎさとほのかは唯一の実力行使者として、基本的に守る立場にある。最近ではポルンの守護者としての役割が描かれつづけている。中学二年生がヒーロー一筋で何かを守りつづけるというのは、それはそれでヒーローだがちょっと奇異な感じがする。
先ほどの家族回一覧を見ると、第15話の家族旅行までは結構二人は見守られている。プリキュアとしての根性が座っていなかったということで、疲れてきたりした頃にちゃんと家族のフォローがあったわけだ。そして根性が座ってくるとだんだんと家族を必要としなくなり、特にイルクーボ登場第19話以降は完全にふたりと闇の戦士との戦いに入り込んでいった。イルクーボ以降は物語のテンションも突然どーんと飛び上がっていて、物語を小休止させる家族話を挟む余裕はなかっただろう。
イルクーボ編では合宿中に日を置かず連日戦闘が続いたし、もりあがったままジャアクキング様まで持っていったところは密度があった。その後ポルンがやって来て、なぎさとほのかは一方的に守る側に立っていた。家族も出番が少なくなっていた。
今回第38話を見終えて感じるのは、家族が出てくるとなぎさやほのかは守ることを忘れて休むことができているなあということだ。亮太を見守った苦労を父の岳が見ていたことを知ると、とたんにうれしがるのは中学二年生としてはちょっと幼いような感じもするが、中心になってみている小さいお友だちには分かりやすい表現だ。
まあ、いきなり尼さんになってしまったデカレンジャーよりはコンサバティブだということで。

(まだ書いているのですが、時間が開いてしまったので続きは明日の日記に。気が付いたら床にうつ伏せでした)