3 シカルプ登場

「でたーシカルプだメポ」メップルとシンクロして一体どれだけの視聴者が叫んだことだろう。このシーンはなぎさがテストに慌て、メップルがなぎさのことを考えず発情し、シカルプがシカルプ度全開でメップルを叱り飛ばし、メップルが冷や汗をたらして叱られ、なぎさがブチ切れてオチをつける。登場人物がみな日常を生きているという描写だ。メップルは発情し叱られるのは日常だろうし、シカルプは叱るのが日常だし、なぎさはテスト前日一夜漬けが日常である。三者の日常がドタバタとなり、結果楽しく日常を過ごしているという意味となる。
そしてこの幸せな日常描写が過剰なドタバタでオチたからこそ、直後の場面転換は鳥肌が立つほど秀逸に際立つこととなる。キリヤの空中浮遊シーンだ。今回第18話はキリヤシーンが静、なぎさシーンが動。それが交互に配置されていて、物語が気持ちよく加速と減速を繰り返している。まったく素晴らしい構成だな。