2 反復し変化する日常

今回第18話は志穂莉奈になぎさが「その話は… 今したくない!」と宣言することで動き出す(だって中間テストの話なのだから)。直前には先週の農作業とドツクゾーン戦をなぎさは回想しており、なぎさの物語が進行中であることをきちんと織り込んでいる。そして最後はほのかに「今その話はしたくない!」と宣言することで終わる。この時なぎさは聖子を引っ張ってチョコパフェ食べ放題の店へ向かうところで、聖子の物語がここで結末したことを織り込んでいる。
このように前回〜今回〜次回と物語をしっかりと流していながら、最初と最後に同じセリフを挟むことで一話モノとしてもしっかりと収束させている。さらに最初と最後が同じせりふであるということは、日常はぐるぐると同じように繰り返されるものだという事実を思わせる。しかし聖子は何かを乗り越えて成長しているわけで、繰り返される日常の中で少しずつ確実に変化があるのだという構成になっている。最後のセリフが最初のセリフと同じならば、日常の反復性が強調されたと思うのだが何かの意図で少しずらしたのかもしれない。