なぎさの過去、ほのかの未来(番組風味)

 要約:「ふたりはプリキュア」という物語はことごとく異なるふたりが初めて異質な存在と出会っていく過程を描こうとしているように思える。異文化理解の物語と言ってもいいだろう。ことごとく異なるふたりはそれぞれにそれぞれの課題を背負いつつ二人だけの関係を構築していくと思われる。なぎさは主に彼女が今まで築き上げてきた子供的全能に基礎を置く人間関係を再調整するという課題を背負っており、ほのかは過去を持たぬがゆえの産みの苦しみをくぐって社会性を身につけていかなければならないという課題を背負っている。ふたりがお互いを再発見したとき、彼女たちは少女から大人への変容を始めるだろう。(論考セクション表示から本日分を全表示する