4 好奇心と素直さ〜咲舞との理解可能性

満薫が転校生としてこの世界に乗り込んできたのは、敵を知るためである。しかしそれもやはりS☆S第17話月夜のシーンまでとそれ以降ではちょっと異なるように思える。あの月夜のシーン以降、満薫は好奇心があり素直であるように描かれ方が変化しているようだ。
月夜以前の満薫は、咲舞を知ることでプリキュアの強さを分析していた。しかし月夜以降(というかそれはまだ第18話しかないわけだが)満薫はプリキュアたちを分析しようとしていない。それどころか満がエプロンを着けてパンを売ったり、薫がみのりに「自分ができることを自分で考えてやればいい」と伝えることは、プリキュアを分析する手段にもならない。
「何で私が……」と言いながらも、満薫はこの世界になじみ始めている。満は言われるままエプロンを着けてドアを開けてあいさつをする。薫はみのりに自分の信じるところを語り、みのりの成功を何の疑問をはさまずに認める。休憩時間には「くだらない」と言わず咲舞と受け答えをしている。おそらく満薫は咲舞とおなじぐらいじつは素直であり、その辺から咲舞との理解可能性が出てきた。