2 ドロドロンのバカっぽさ

大塚さんの意図は「ドロドロンは一生懸命だけど、少し頭が弱い感じ」ということだ。とは言ってもAパートのことになるが、ドロドロンはとにかく正面からしか描かれない。これがなんだかバカっぽい。たとえば犬を真正面から見るとバカっぽいのと同じ感じかな。
Bパートのドロドロンは脚本ではもっと普通っぽかったようで、大塚さんがバカっぽく再構成したらしい。しかし絵としてはAパートに比べるとかなりシリアスな構図で描かれている。だが絵としてのシリアスさと状況としてのバカっぽさの落差が大きいことで、ドロドロンのバカっぽさがシュールなバカっぽさになっていて結果的により面白いモノとなっている。