新宿とらのあな下ふたりオフ

私は何度も時計を見た。時計はいつもより遅く進んでいるようだった。1月13日20時30分。金曜夜の新宿駅は人のエネルギーにあふれていた。人々は私の知らないどこからか来て、私の知らないどこかへと歩いていく。しかし私は新宿駅改札外の柱の前でひたすらあの人を待っていた。先ほど着信したメールには、あと5分でそちらに到着しますと書いてある。改札口から小豆のパック詰め作業のように人が溢れ出す。波が押し寄せ引くようなリズムで。
5分は永遠のようだった。私は何度も時計を見た。改札の向こうを見た。そしてあの人が現れた。人々の歩みがスローになり、雑踏の騒音が消えてゆく。あの人は改札をとおり、まっすぐ私のほうに近づいてくる。私に向かってまっすぐに光の道がとおっている。あの人はその道をふわりと進んでくる。そして両手をひろげたかと思うと、次の瞬間わたしはあたたかな感触に包まれていた。何が起きたのかが分かり始めると私の頭の中で何かがふくらみ、やがてはじける。私は抱かれている。
そんな…… ああ…… (福)さん……
(福)さん(http://www.fukudiary.com/)に付き従い新宿の町を歩くと、迷わずとらのあなに入ってしまうのだった。その後ビル下の居酒屋の片隅でふたりオフ開催。お酒が入ってほんのり上気する(福)さんのお顔を眺めつつぼーっとした時間を過ごす。
少年時代をはじめ仕事からプリキュアまで話をしていると、あっというまに(福)さんを終電の時間まで独り占めしてしまった。もったいぶるわけではないのだがそこで話したことは言えません。だってだってだって〜
ということで天使のような(福)さんにはとてもやさしくシテいただきました。中長期のアレはぜひ形にしたいデス〜。全力で。