5 自分のことは自分で決める

しかしほのかの求めは形を変える。なぎさとキャッチボールをすることで、なぎさがほのかとの別れを気にしていることと、同時にそれはほのか決めることだということを態度で示すことになった。
また直後に襲撃してきたサーキュラスとの戦いの中で、ふたりは心を一つにして「私たち(自分)のことは私たち(自分)が決める」と叫んだ。これでほのかには、なぎさがどんな気持ちでいるかということが分かった。ほのかの旅立ちを止めたいと思っていること。と同時にほのかのことを大切に思うからこそ、敢えて離別の悲しみを引き受けようと決意していること。その両方を。だからサーキュラスに見栄を切った時点で、ほのかの問題は解決していたと考えてよいだろう。