3 頼りたい。でも…

無印第42話のなぎさ=ブラックとは対照的だったのは、今回ほのかはずっと「頼りたい。でも頼るべきではない」という思いが出ていたことだ。これは冒頭の登校シーンから表現されている。

なぎさ「でもさ、ほのかが行きたいと思うなら、行ったほうがいいんじゃないかな」
ほのか「えっ」
なぎさ「ほのかなら大丈夫。どこに行ったって元気にやっていけるって」
ほのか「……(ためらい)」

明らかにほのかは、なぎさに止めて欲しいと思っている。止めないまでも、行かないでくれと言って欲しい。ほのかは自分で決められない。まあそれでも混乱して閉じこもってしまった無印第42話のなぎさ=ブラックよりはモノがわかっている。自分のことは自分で決めなければならないということは分かっている。

ユリコ「それは絶対に行くべきよ!」
ほのか「ええっ」

という実験室のシーンでも、ほのかはユリコの言葉に過剰な驚きを表現している。よってユリコにも止めて欲しかった(でも止めてくれなかった)ということだ。