1 不安と自信喪失

ひかりちゃんは見たところ、感情的にかなり安定していて、あまり激しい感情を表に出すことはないようです。(中略)
逆にひかりちゃんのネガティブな感情は、主に“不安”あるいは“自信喪失”という形で示されます。
みちたろさん、http://www.ymg.urban.ne.jp/home/mi1/p01.html、 2005年11月11日より)

ということは、九条ひかりをチャート化するについて軸のひとつは感情が出るか出ないかにするのがよいだろうと思われる。ということで、「開放的−抑圧的」という軸を取る。開放的というのは、別に安らかであるだけではない。怒りや涙というかたちであっても、そこで九条ひかりの感情が出ていればそれを解放と呼ぶ。感情が出ていなければ抑圧ということだ。
で、もう一軸に悩むところだが、ひとつここは「安定−不安定」という軸を取ってみよう。するとこんな感じになる。


九条ひかりチャート
「安定−感情的」ならば幸せであり、「不安定−感情的」ならば怒りや恐れ、「安定−抑圧的」ならば平穏、「不安定−抑圧的」ならば自信を喪失していたり不安を押さえ込もうと耐えていたりするという感じだ。すると、九条ひかりの物語は二種類存在することがわかる。
どちらも転回点は九条ひかりが不安定になるということだ。最初に言及する形式のほうは、九条ひかりがどちらかというと素の状態になり、最後には感情が出てくる。その次に言及する形式は、抑圧と解放を経て最後に平安が訪れるという感じになっている。
どちらも起承転結がはっきりしているわけだが、承の場面で九条ひかりを動かすか、結の場面で動かすかの違いということだろう。