6 ポルン:未来を見るもの

さてキリヤだ。ようやく。なんとなく本放映を見ているときには、キリヤはレインボーブレス守るために巨人に気合をぶつけたように思った。だがビデオを繰り返し見ているうちに、どうやらそうではないように思えてきた。正しく言えば、レインボーブレスを守らせるために、ポルンがキリヤの行動を預言的に利用したのではないかと考える。それを証明するために、ポルンが一度目のレインボーブレスを発動させたところからシーンを追いかけてみる。

ドツクゾーン:キリヤ「やはり。無理だ…」
虹の園:番人あきらめモード。ポルン一度目のレインボーブレス発動。パワーが足りなくてドツクゾーンに届かず。ポルン号泣。ここから物語が反転する。
ドツクゾーン:地に倒れるプリキュアたち。巨人の雄叫び。
虹の園:再びポルン号泣。そこに長老の声「落ち着くんじゃ」「お前とウィズダムで何とかするしかない」
→ポルンが何かに気がついたような顔をする。ポルンの精神状態が凪に入る。長老「ふたりで力を合わせればきっとなんとかなる」
→ポルン再び何かに気が付く。こんどはわずかだがポルンの「ポポ?」に意志が感じられる。確かに彼は何かのヴィジョンを見始めているようだ。
→長老「ポルンよ。今一度自分の名前を思い起こしてみるんじゃ。お前さんは、未来へ導く光の王子ポルンなのじゃ!」
ドツクゾーン:巨人がプリキュアに近づく「覚悟はいいな」。地に倒れるプリキュアたち。
→そのときキリヤが決意の表情で前に歩き始めていた…
虹の園:いきなりポルン激しく急ぐ「ポポポポポポ… 番人とポルンがプリキュラポポ! 番人もこうするポポ。こうするポポ… いいから言われた通りにやるポポ!」
→「ポポポポポポポポ…」番人&ポルンが手をつないで、相互補完を成し遂げた(彼らは相補的な関係にあるので、これでひとつの小さな完全体となったわけだ)絆のパワー炸裂の第二次レインボーブレス発動!
(CM)
ドツクゾーン:巨人「くらえ!」全身が光を帯びる巨人。プリキュア絶体絶命。そのとき後ろで空が割れる。レインボーブレスが飛来。巨人がそれを阻止しようとするとき、キリヤの気合が巨人に炸裂!
→キリヤ「はっ!?」驚いている?キリヤの脇をブレスが掠める。
→ブレス到着!

という流れになっている。このように、キリヤが覚悟を決めたのは、番人とポルンが手をつなぐよりも時間的に前のことなのだ。キリヤに未来を見る能力があるなどという描写はいままで一度もなされていない。だからこの時点でキリヤがレインボーブレスプリキュアたちに届ける「ために」行動しているはずが無い。だから「レインボーブレスを届けるためにキリヤが気合を打った」という説明は間違いであることが分かる。未来を見る能力があるのは、キリヤではなくポルンなのだ。
長老に諭された直後、ポルンは突然急ぎだしている。なぜか。それはキリヤが決意を決め、プリキュアたちを救うために戦場へ向かい始めていたからだ。キリヤはジャアクキング様にかなわないし、巨人にすらかなわないだろう。しかしキリヤは決意を決めている。キリヤは自分がたとえ消滅することが明らかであっても、同じ決意で戦場へ向かったなぎさとほのかに助太刀するつもりなのだ。当然このままではキリヤはやられる。ポルンが巨人の攻撃をかいくぐらせてレインボーブレスプリキュアたちに届けるには、キリヤが生きているうちにブレスを発動させ、キリヤの特攻に合わせてブレスをドツクゾーンに送り届けなければならない。
ポルンにとって、ブレスを届けるチャンスはキリヤが捨て身の攻撃をするその一瞬しかない。それを逃せばブレスは巨人が打ち落としてしまうだろう。するとプリキュアたちはレインボーストームを打てない。勝つ可能性が残されているレインボーストームが打てないことが確定したその時点で、闇は勝利を手に入れる。長老に諭されて正気を取り戻した刹那、このヴィジョンをポルンは見たのだ。だからこそポルンは突然急ぎだし、番人を気合で黙らせたのだ。
…Jesus Christ! この文章、キリヤじゃね〜よ。ということでキリヤについては明日になりました。
(またまた明日に続く)
ってか、これはなんだ。なんでライブドアニュース教育基本法改正案、提出見送りへ 「愛国心」調整つかず」の関連ブログに今日の日記が出てくるんだ… むう、「三位一体」にヒットしているのか。ところで、なんでライブドアで自動的に補足されているんだ。ここはhatenaなのに。