岳さん

昼間のパパは光ってるふたりはプリキュア」はもちろん友情がメインテーマだ。しかしちゃんと家族が出てきて、しかもそれなりに主人公たちが彼らの親兄弟を信頼しているという描写が繰り返し出てきている。
墨家は健康的である。朝になぎさはきちんと朝食を食べている。ぶつぶつ言いながらも母親である理恵の言いつけはなんとか反抗しないで守っている。父親のオヤジギャグ(というかギャグですらない)に脱力しながらも、父親が自分をちゃんと見ていることを知るとなぎさは子供のように(というか子供なのだ)喜んでいる。
ここで視点をなぎさから変えてみる。岳さんの描写を考えてみると、今現在父親である30代から40代の男性が理想とするような描写だと考えられる。岳さんは合成化学などの研究者だと考えられる。そうすると化学系の修士または博士であると考えられる。そうなると当然英語はできるはずだ。まあその割には研究所のようには見えない間取りのオフィスにデスクがあるのはアレとして、ホワイトカラーとしてもかなり上層に位置していることは確かだろう。
院卒で研究職についており、収入もかなりあり、奥さんがいて子供がふたり。郊外のマンションを所有していて、中学生の娘には結局のところ信頼されている。岳さんはそういう人物として外面的には描かれているということになる。そして彼の性格だが、ちょっと空気を読めないところがあるが活発で明るく、一見無責任男のように見えながら家族を大切にしており、締める所はちゃんと締めて家族の中に根付いている。なんというか、「ふたりはプリキュア」を作っている男性たちにとって一種の理想像として岳さんがいるような気がする。
そういう視点で美墨家をながめてみると、母親の理恵さんも妻としては彼らの理想像に近いのではないかと思う。美人ではきはきしていてその割には控えめであり、家事をしっかりこなして子供たちにもちゃんと目をかけている。