プリティー・エクササイズ(3)

(下記のように僕が自滅しているときにもコメント欄ではお話が進んでいて、ありがたいことです)

私の狭い交際範囲で申し上げると、小学校受験される娘のお友達は「○子」ちゃんが多いです。はい。子がついていない方もいることにはいますが‥。(エアママさん、id:dokoiko:20041027のコメント欄より抜粋)

子のつく名前の女の子について、エアママさんは当てはまるようですね。娘に子のつく名前をつけるというのは、親が現状ではかなり子供について保守的な(保守と言うと日本語で特定の意味がついているのであれですが、コンサバティブなという意味で)行動原理を持っているか、おじいさんおばあさんの影響力がかなり強い(最終的な命名権が祖父母にある)ということだろう。
娘に子のつく名前を選ぶという古風な価値観を持っているということは、その他の行動原理についても古風なものを保持していることを例示しているのだ。よい学校に行くとか、勉強をしっかりするとか、本を読むというのは現在「古風な」価値観であるとみなしてよいだろう。それはピンク欲求と同じで、かならずしも親が勉強や読書を押し付けるということではない。子供は親が持つ古風な価値を好む心象を受け継ぐわけで、子供は「自然と」本を読んだり勉強が嫌いではなかったりというふうに育ってゆくということだ。
お受験は別に子供が自発的に「受けたい」というわけではないが、お受験のための勉強を拒否しなかったり、お受験勉強の過程でドロップアウトしなかったりということは、子供本人もそれなりに耐性というか受容性を身に付けているということだ。

女児でもピンク嫌いな子もいますね。そんな子は男の子の兄弟がいなくてもなぜかトーマスが好きだったり。(えみさん、id:dokoiko:20041028のコメント欄より抜粋)

ピンク嫌いな子が「なぜか」トーマスが好きというのがまさにそういうことだ。

?歳年長(三姉妹長女)「ブラックが好き。」怪しい保護者「えっ!えっ!?何でブラックが好きなの?」?歳年長「……(答えず)。」あまり大人が質問攻めにしても、子供の自由な発想の妨げになって健全な育成に良くない可能性がある気がするので彼女への質問はここまで。ちなみに前日のコメントに投稿させていただいた女児でありながらトーマスが大好きでトーマスグッズを収集しているのは彼女です。彼女の妹もトーマスが好きらしい。そこのボーイッシュな三姉妹は水色の服なんかも好きみたいでよく着てます。あとその子の妹にも質問。?歳年中(ボーイッシュ三姉妹の真ん中)「これ(ミップル)!」質問の答えに全然なってませんが、年中だしこんなもんでしょう。(えみさん、id:dokoiko:20041029のコメント欄より抜粋)

えみさんがはじめて出合ったブラック好き(なぎさ好きではないだろうけれど)がトーマス好きのピンク嫌いの子だったというのは、個別の具体例だから普遍的というわけではないが面白い。