去り行く黒い影

叫ぶキリヤの頭上をジャアクキングのいる方向に向かって飛んでいく黒い影。
やはりあれは闇に帰るポイズニー姉さんなのだろうか?
とすると“ジャアクキングの体内へ帰る”というのが“闇へ帰る”という事なのだろうか?
(id:gashige:20040616, ■原岡不動産の覚え書き程度な日記■)

ということで原岡さんから頂いた宿題を考えよう。先ずは事実確認。

  1. 初めて描かれるシーン
  2. 葉巻型の黒い物体
  3. 飛んでいる
  4. ジャアクキング様に向かっている
  5. ポイズニーが消滅した直後
  6. 物体が通り過ぎるのとキリヤが慟哭するのはほぼ同時
  7. ポイズニーが残したプリズムストーンは八面体だが、なぎさの手の上でハート型に変わるときに闇を放出した

最後のシーンは僕の心に残ったもので、キリヤの慟哭シーンよりも少し手前に描写されている。初めて描かれるシーン、それもキリヤの慟哭と時を同じくしてわざわざ描かれるというのはもちろん大事なものである。ジャアクキング様に向かって飛んでいくので、ジャアクキング様に関係がある。姿のはっきりしない葉巻型の黒い物体ということは、わけのわからないものということだ。ジャアクキング様に関係していてわけのわからないものといえば、闇のエネルギーであるザケンナーたちである。そしてポイズニーが消滅した直後にその大切な何かがジャアクキング様へ飛んでいくわけだ。
あれはポイズニーであり、闇に還っていくのだ。そしてジャアクキング様=闇である。それはイルクーボジャアクキング様自身が何度も「ジャアクキング様=ドツクゾーンそのもの」であると証言していることからも明らかだ。ということは魔人たちが闇に還るというのはすなわちジャアクキング様へと還ってゆくということだ。
で、ジャアクキング様へ還っていってどうなっているのか。

  1. 壊れそうなジャアクキング様の修復部材となる。これは多分、ジャアクキング様がひとつの実体であるという条件が必要だろう。
  2. ジャアクキング様=ドツクゾーンということをジャアクキング様自身も語っているので、ジャアクキング様はザケンナーの集合意識(ああ、なんか久しぶりにユングっぽいな)という条件があると。ジャアクキング様はその一部分を裂いて実体化させ、それが闇の魔人たちになっている。で、これは夜霧さんに東京でダメ出しされたのだが、魔人たちのようにちゃんとした身体と意志を身に付けるほど実体化できるのはプリズムストーンを身にまとっているからで、プリズムストーンの影響下を離れると魔人たちはザケンナーのような不確実な意識体のようになってしまう。この説をとれば、キリヤを掠めるようにジャアクキング様へと飛び去った黒い影がその意識体だということになる。

第二の説を取ると、ポイズニーのみならずピーサードとゲキドラーゴの意識もまだジャアクキング様の中に眠っていることになる。その場合ジャアクキング様がプリキュアに撃退されたあと、こんなシーンがあったりするかもしれない。

なぎさ「これで何もかも終わるのかな」
メポ「ジャアクキングがいなくなれば、ドツクゾーンはもう意思をもたないメポ」
ほのか「あとは7つそろったプリズムストーン光の園を元に戻すのね」
ミポ「そうミポ。ようやく私たちの光の園も元のように美しい世界に戻るミポ」
メポ「プリズムホーピッシュに最後の石を入れるメポ」
なぎさ「これで終わるのね」
ほのか「ええ」
石の番人「何か用か」
最後のプリズムストーンをホーピッシュに入れるなぎさ。ホーピッシュはまばゆい光を発し始め、やがて光は収束して天空に一筋の光を作る。ひとつになったプリズムストーンのエネルギーは光の園へとほとばしり始める…
メポ「ああ…」
ミポ「うう…」

場面は変わり虹の園
(明日に続く)