プリキュア空間に引きずり込め

今日昼の仕事場に到着すると、直属の上司(34)が私に話し掛けてきた。
「見たよ」
「はい?」
「あれ。プリキュア
「…見たんですか」
「娘たちが用事で朝からいなかったから、ヨメと二人で見たよ」
「いいでしょ〜?」
「いいよね〜。ヨメ隣で泣いてたわ」
「泣くでしょ〜。明日第1話から全部動画を焼いてきますよ」
「ホント? ゴールデンウイークにひとりで見るわ」
「何でひとりなんですか」
「いや、それは…」
「まあいいですよ。でも今週見てよかったですね。来週じゃ遅かったですよ」
プリキュアの物語が動き出したからな」
「…よ、読んだんですか」
「子供アニメによくもアレだけ屁理屈並べるよな。やっぱオタクだよ」
プリキュアは大人が見られるアニメだってずっと言ってるじゃないですか」
「わかったわかった。ちゃんと持ってきてよ」
「もちろん」
「それで、筋金入りのめがねっ娘萌えなの?」
「い、い、いやあれは… ネタです…」
「ふうん」
「ネタですってば…」
「ほお」
「サーバールーム行ってきます」

…と、とりあえず二名捕獲。