揃い踏み第17話

今日も帰宅の通勤電車で寝た。駅について目が覚めた。慌ててホームに出ると蛍光灯が異様にまぶしい。歩いても歩いてもまぶしい。どうやら瞳孔がうまく閉じないらしい。体もしびれている。脳幹まで止まろうとしていたんじゃないのか。過労死ラインの年間総労働時間3000時間は伊達じゃないな(厚生労働省発表,平成13年12月12日(水)。とは言え過労死の記録を当たると3500時間ぐらいがほんとうのラインみたいだ。ほぼプリを労働とみなすと今年は4000時間越えます)。でも4時間ぐらい経った今は5年ぶりぐらい最高に体が目覚めている。そんな瑣末なことは置いておいて。
(追記)もうめちゃめちゃめちゃ絶好調なのだけれど、ここで体調のよさに身を任せるとまたドツボにはまるので今日はこれぐらいにしておきます。明日は二週連続の徹夜作業確定なのです。しかも今日かなり深刻な情況になってしまったのだった。

今回第17話は大筋として総じて好評(大好評)でした。割れることもありませんでした。好評の意味はそれぞれ違っているだろう。素で喜んだ人もいるし、いままでの特に小田島先輩の前回に比べてという人もいる。

やすぴ〜さん

相変わらず放映を丸々追いかけるのが燃え萌えのシルシになってしまうやすぴ〜さん(id:yasupi, ☆やすぴ〜のAnything -たわごと- Explorer☆の2004-05-23と更に追加で冷静な2004-05-25)。分量が…分量が…

まあなぎさにも、ほのかにも、それ(dokoiko注、ふたりの友情に立ちはだかるであろう障害)を乗り越えて、「プリキュア」としての「友情」をどう高めることになるのか、その葛藤や、試練、そして成長。これをいかに、子ども向けである鉄則をベースに物語の中で見せてくれるか。

その通りだと思います。そして子供向けだからこそそうなるべきだとも思います。子供は周囲の情況に飲み込まれやすい。誰かが誰かをいじめていても、クラスの力関係を考えて見て見ないフリをしたりする。正しいことはかっこ悪いというのも昔から続く子供の視点だ。でも正しくてもかわいくてかっこいいとはこういう事! というメッセージを体現するのがほのかだ。現代の中学生を平均的に体現していると思われるなぎさが、そういうほのかに触発されて自らの内なるヒーローを自覚的に体現して行くというのが「ふたりはプリキュア」なのだろう。
各所で今回第17話の「ヒーロー登場、ってね」に注目した「なぎさはやっぱりヒーローだ」という指摘があって、それは正しいと思う。ではなぜ普通の女の子だったなぎさが今となってヒーローになれたのかと考えると、ほのかが天然の無頓着振りを発揮してなぎさにあるべき道を見せたからだろう。だからなぎさは確かにヒーローで、ほのかの身体的なピンチを救う。しかしヒーローとしてなぎさを生まれ変わらせようとしているのはほのかで、ヒーローなぎさの精神的な支柱はほのかなのだ。ほのかはヒーローにとってのヒーローということだ。またなぎさの精神的なピンチを救うのはほのかの役割のようで、藤Pのことで悩むなぎさを導こうとしているのはその現われのひとつではないだろうか。なぎさがほのかを身体的に救い、ほのかがなぎさを精神的に救う。異なる役割で円環のように助け合う「ふたりはプリキュア」なのだ。
男の子向けでは戦隊ヒーローがそれだった。現在放映中の戦隊ヒーロー、デカレンジャーが近年になく剛球ハードボイルドヒーロー展開であるということも何かシンクロというかそんな感じがする。作り手が変化球に飽き飽きしたのかもしれない。

くまはちさん

マシュマロ通信とのコラボレーションすごいよくまはちさん(いつかキュアキュアする日, 絵日記の5/23/2004(日)①)。メポミポがぬりえや絵本ぐらい怪しげなのが特に。日記の「ほのかは年下と接した時一番輝くキャラかも知れませんね」というのはほんとそうだなあ。なぎさも同級生の割には志穂莉奈と比べても精神的には年下だと思われます。その辺でうんちく女王のありがたいお言葉も素直に吸収して育っているんでしょう。

南瓜右衛門さん

なぎさの藤P先輩に対する初々しい恋心の描写に対比するように、木俣くん家のおじいさん・おばあさんの円熟した夫婦関係に対する描写があり、いわば男女関係のスタート地点とゴール地点の対比として描かれていたのが面白かったですな。(南瓜屋晒な★日記の2004年05月23日(日))

そうかあ。ゴールなんだ。納得。ありがとうございます。「仲の良さって、見た目だけじゃ分からないモノね」というほのかの一言は、みみずと一緒で自分の感じ方が全てじゃないんだという世界への視角をなぎさに再確認させている。大きなお友だちにはいわずもがもなの説明ではあるものの、他者はほんとうに存在しているのだという描写はプリキュアがふんだんに言及していることなので小さなお友だちにはわかりやすくて良いのだろう。

負け犬=クワタさん

最近ずっともういいやといいながら人魂問題を考え始めると夜も寝られないという感じです(負け犬の日記の5月後半)。ぜひ人魂問題については解答を出していただきたい! そして職場キュアキュア化計画の結末は!

原岡不動産さん

前回から「原岡流レビュー」になっているのに遅まきながら気が付きました。そのあたりに覚悟が噴出してますね。今回(id:gashige, ■原岡不動産の覚え書き程度な日記■, 2004-05-25)は不幸な(視聴者にとっては幸福だが)木俣君に焦点を当てた「原岡さんなぜ? 何かあったのですか」と涙を誘う視点。木俣君はノーチェックでした。