やすぴ〜さん

相変わらず放映を丸々追いかけるのが燃え萌えのシルシになってしまうやすぴ〜さん(id:yasupi, ☆やすぴ〜のAnything -たわごと- Explorer☆の2004-05-23と更に追加で冷静な2004-05-25)。分量が…分量が…

まあなぎさにも、ほのかにも、それ(dokoiko注、ふたりの友情に立ちはだかるであろう障害)を乗り越えて、「プリキュア」としての「友情」をどう高めることになるのか、その葛藤や、試練、そして成長。これをいかに、子ども向けである鉄則をベースに物語の中で見せてくれるか。

その通りだと思います。そして子供向けだからこそそうなるべきだとも思います。子供は周囲の情況に飲み込まれやすい。誰かが誰かをいじめていても、クラスの力関係を考えて見て見ないフリをしたりする。正しいことはかっこ悪いというのも昔から続く子供の視点だ。でも正しくてもかわいくてかっこいいとはこういう事! というメッセージを体現するのがほのかだ。現代の中学生を平均的に体現していると思われるなぎさが、そういうほのかに触発されて自らの内なるヒーローを自覚的に体現して行くというのが「ふたりはプリキュア」なのだろう。
各所で今回第17話の「ヒーロー登場、ってね」に注目した「なぎさはやっぱりヒーローだ」という指摘があって、それは正しいと思う。ではなぜ普通の女の子だったなぎさが今となってヒーローになれたのかと考えると、ほのかが天然の無頓着振りを発揮してなぎさにあるべき道を見せたからだろう。だからなぎさは確かにヒーローで、ほのかの身体的なピンチを救う。しかしヒーローとしてなぎさを生まれ変わらせようとしているのはほのかで、ヒーローなぎさの精神的な支柱はほのかなのだ。ほのかはヒーローにとってのヒーローということだ。またなぎさの精神的なピンチを救うのはほのかの役割のようで、藤Pのことで悩むなぎさを導こうとしているのはその現われのひとつではないだろうか。なぎさがほのかを身体的に救い、ほのかがなぎさを精神的に救う。異なる役割で円環のように助け合う「ふたりはプリキュア」なのだ。
男の子向けでは戦隊ヒーローがそれだった。現在放映中の戦隊ヒーロー、デカレンジャーが近年になく剛球ハードボイルドヒーロー展開であるということも何かシンクロというかそんな感じがする。作り手が変化球に飽き飽きしたのかもしれない。