4 大反転〜究極の外部としての宇宙、究極の内部としての宇宙

というところまでたどり着いていたのが、MH決戦の状況だった。そして究極の外部として登場したのが「宇宙そのもの」であるジャアクキング最終形態であった。ジャアクキングが宇宙そのものであるというのは一見、ドラゴンボール的な強さのインフレであるかのようにも見える。もちろんそういう側面もある。しかし上記のようになぎほのがたどり着いた問題が「外部と内部」「世界と自身」「非日常と日常」というものであると整理するとき、宇宙とは単に究極の外部という意味になる。彼女たちがプリキュアとして立つ限り外部には勝てない。
反転
ということで「非日常と日常」という対立が実は「外部」と言う概念でひとくくりにできるものであり、上位に位置する対立とは「外部と内部」になる。だからこそ、彼女たちは物理法則を無視するような意志の力でジャアクキングを上回らなければならなかったし、プリキュアの技ではない意志の技でジャアクキングをドツけなければならなかったし、九条ひかりは宿命を無視して存在しつづけなければならなかった。

さてそこでようやく話はS☆Sに行くはずなのだが、明日に続く。