1 ストーリーが見えないS☆S

S☆S感想を書かない間にカレっちとモエルンバがいなくなった。感想を書かなかったのは、S☆Sにはエピソードがあるけれどストーリーが無いからだ。ここではエピソードを「一話数内で完結するお話=S☆Sでは日常話」とし、ストーリーを「中長期で語られるお話=咲舞やその他キャラクタの成長、泉の里とダークフォールのお話」とする。S☆S本編には、ストーリーを盛り上げてゆくための仕掛けが無い。
S☆Sにもちゃんと、ストーリーを作るための設定はある。ダークフォールに奪われた、6つの泉を取り戻す。そのためにはそれぞれの泉を担当する6人の敵を退けてゆく。敵を1回退けるたびに奇跡の雫が1つ戻ってくる、雫が7つ集まるとひとつの泉を取り戻す。ということですべての泉を取り戻すには42回の撃退(だいたい42話)が必要であることがわかる。
前作までを考えるとシリーズは全47〜49話ほどなので、通常ではない戦いが5〜7話となる(それが半年ずつ2回に分けられるのか、最後にどーんと来るのかは分からない)。で、分かるのはこれだけだ。
これらはすべてシリーズ全体についての設定である。実際に放映された各話数は、それぞれが完全に独立したような印象となっている。だから、僕にとってこれまでのS☆Sは
日常話の途中で敵が来て撃退しました。続けて5回同じ事が続きました。敵が親分に怒られて張り切ったが撃退して泉を取り戻しました。さらにこれが5回続きました。最後にまとめて何話かでアクダイカーンと戦い、勝ちました……
という展開となるように思われる。