1 無印は一体化へ向かう物語

TV版MHの後半では「仲間(ともだち)であること」に加え「しかし自立すること」と言うメッセージが強調されている。無印で描かれていたのは、雪城さん−美墨さんという距離のあるところから、なぎさ−ほのかになりプリキュアとして一体化する関係を描いていた。
無印では例えば第42話「二人はひとつ!なぎさとほのか最強の絆」が、なぎさ−ほのか関係の集大成であると考えられる。物理的に離れ離れにされたブラックとホワイトが、相手と再び出会うことを信じてついに出会うというお話だった。
無印で描かれていた日常話でも、離れているものが結びつくという関係は繰り返し描かれていた。例えば第33話「Vゲット! 心でつなげ光のパスライン!!」、第39話「涙キラ!汗がタラ!結婚式は大騒動!!」、第45話「歌えさくら組!合唱は勇気を乗せて」などラスト前になればなるほど、結びつくことが強調されるようになっている。