1 闇の人々の成長

親の言うなりに動く子供

無印前半の五人は、子供だ。親の言うなりに動く子供。自分の親こそが世界そのものであり、親と世界と自身がまだ分離していない子供だ。彼ら(ピーサード、ゲキドラーゴ、キリヤ前半、ポイズニーイルクーボ)は父=ジャアクキング様を崇拝し、彼のためなら自身の命すら捨てるほどだった。そして自身の意に添わない世界とプリキュアを見下し、父から授かった力で世界を支配しようとした。

親から自立しようとした青年

次に出てきたのは分身三人(ジュナ、レギーネベルゼイ・ガートルード)だった。彼らは5人の魔人から成長し、青年となったのだ。青年となった彼らは、5人の魔人にとっては絶対の父であったジャアクキング様を乗り越えようとした。
しかし彼らはやはり、ジャアクキング様の子供だった。彼らにとって父を乗り越える手段は、唯一父を殺すことだった。父を乗り越えるために、父の手法を使うわけだ。しかし父は強かった。だってジャアクキング様なんだもん。

子供に未来を託す親

で、MHの4人(サーキュラスウラガノスビブリスバルデス)である。無印を通じて子供、青年と成長してきた闇の魔人たちは、親となった。もちろん彼らの子供は「あのお方」である。
記述終わってしまった… もうちょっと考える。

乗り越えるべき姿としての闇の存在

闇の魔人たちはこれまで子供から青年、親へと成長している。しかし彼らは全て、一度は人が通るであろう状態であるように思える。無印前半の五人は、親から離れられなかった子供たちである。無印後半の三人は、親を越えようとして親と同じことをしてしまった青年たちだった。
現在の4人はどうだろう。自分たちの親=ジャアクキング様のようには育てたくないと「あのお方」をかばうあまり、結局「あのお方」をジャアクキング様にしてしまう親なのだろうか。それとも「あのお方」のためだけに生きているように見えるが、実は自分たちの都合だけを考えて「あのお方」を利用している親なのだろうか。

子供を自立させられない親

無印第42話とMH第38話で描かれているものが「自立」であるという今週のほぼプリ記述から考えると、彼ら4人は後者だろう。我が子=あのお方を自分たちの都合で利用するため、あのお方を自立させないようにしている親なのだろう。