1 勇気の質

ハーティエルはどうしたんだろうと思っていたら出てきました。何人目だっけ。だんだんマジレンジャーっぽくなってきた。というのはキーワードが勇気だとか勇気があれば道は開けるとかいうこともあるけれどそれはそれ。
以前のハーティエルたちは、まず登場して自らの属性を明らかにした後にその属性をプリキュアたちが見つけるという順序だった。しかし今回はプリキュアたちが結城(ベルゼイ…)じゃなくて勇気を見つけるのだった。
とはいえ勇気の質がマジレンジャーとは異なっている。マジレンジャーたちの勇気は個人に力点をおいた勇気だ。それは物語の作り方に現れている。マジレンジャーの物語は、小津兄弟ひとりひとりが話数ごとに主役になっていて、それぞれの性格付けにふさわしい内容で勇気を見つける構造になっている。で、見つけた勇気に魔法が応えてくれて、その話数の主役が必殺技を主導してインフェルシアを倒す。マジレンジャーは、異なる五人の物語をオムニバス形式で語ることによって成立している。
翻ってマックスハートの物語は、三人がシンクロすることで勇気が生まれてくるという形式になっている。マーブルスクリュー、駅ストリームルミナリオなど敵を退ける必殺技の全てが、互いに対等な位置にいないと発動しないわけだ(例外はホワイトが激論したピーサードとブラックがぶち切れてたゲキドラーゴ。これは多分、そもそもこの時点ではふたりのシンクロ率が低かったからだと思われる)。