1 バルデスがいないと平和な洋館

無印に比べマックスハートが視聴者層を低年齢に振りなおしたというのはマックスハート開始直後から読み取ることができていた。そしてさらにマックスハートが進むにつれ、製作者たちがさらに物語を子供向けに振っているように思う。
それは闇の側にも現れている。サーキュラスウラガノスビブリスは初期にはそれぞれ「冷静で論理派だが何かが変」「短絡的で人の言うことを聞かず何かが変」「目的一直線」だった。おそらく子供たちにとっては怖いおじさんおばさんであり、大人たちにとっては三人それぞれがズレていることがわかる、という造形だったように思う。
しかしそれも最近では子供たちにもちゃんと三魔人が変であることを見せるようになっている。サーキュラスウラガノスの掛け合いが以前と異なりちゃんとかみ合っていて(内容では今までどおりかみ合わないが、態度としてはかみ合っている)、そこにビブリスもちゃんと混ざってトリオでよろしく状況になっている。