2 内面を見つめる物語だった無印

サブタイトルにこう書いてからなぜ「内面を見つめる物語だった」と無印を総括しているのだろう、と自分が何に気がついているのかを不思議に思うのだった。
……というところまで書いて、一日考えた。その結果やはり無印は全体として主要な登場人物たちが自分の存在意義を求め、存在場所を守るという個人的な物語の集積であったように思う。僕はそのようなものとして無印を見ていたのであり、そういう受け取り方をしたことで僕はほぼプリを書かなければならなかったのだろう。とは言えこんな大雑把な事を書いてもアレなので、もうちょっと段階を踏んで書いてみる。