4 そして九条ひかりに

もし光の力こそが母イメージの突き当たり(まあこれを原初の母と呼ぼう)であるならば「ふたりはプリキュア」は光の力=光のクイーンを頂点に絶対者として持つ、一神教的な世界構成であると言えるだろうと思う。
しかしそのクイーンはいまのところ分解している。そしてクイーン復活の大役を任されているのは、主たる登場人物の中でもっとも年下の九条ひかりだ。九条ひかりは、クイーンを生み出す母である(…よね多分)。
ということで、母は再び人に戻される。それも最も年齢の若い九条ひかりに戻され、ひとつの円となるのだった。