1 ほのか理解の方法を一般化する

前回の日記では、ほのかを理解する方法として二つの方法があることを確認したように思う。ひとつはみちたろさん(http://www.ymg.urban.ne.jp/home/mi1/p01.html)の方法、各キャラクタに映っているそれぞれのほのか像を検討するものだ。もうひとつはいっしゅうさん(http://www.geocities.jp/isshuu_a/precuremhtop.htmlの方法、ほのかに集中して丹念にこれまでの行動を跡付けるというものだ。
言い換えると、いっしゅうさんの方法はほのかを内側の核から境界線までを塗りつぶすことでほのかを描き出そうとしており、みちたろさんは他者に映るほのかの輪郭線を外側からなぞることでほのかを描き出そうとしている、と言えるのではないかと思う。この二つの方法はそれぞれ得意なことと得意ではないことがある(もちろんそれはそれぞれの方法が一般的に持つ特徴であって、いっしゅうさんやみちたろさんに言及しているわけではない。お二方はどちらの視点も使い分けており、ほのか理解においてはそれぞれの方法を採用しているということです。また先週僕が書いていたほのか理解はお二方よりもダメだと思います)。
他者の目線を用いて外側から個人を描き出す方法は、三点測量のように立体的な人物像を描き出すことができるのが特徴である。しかしともすれば人物が誰にも見せず隠し持っているような、ひそかな意志を見過ごしてしまうかもしれない。一方人物に同一化するように共感し、彼/彼女を内面から感じ取るように描き出す方法は、その人物の内的動機付けや表面に出さない情念を察知することができるが、同一化することでその人物に見えていない彼/彼女自身の姿を彼/彼女と同じように見えなくさせてしまうかもしれない。
お二方の論述がとても楽しかったので、それら方法を使ってなぎさを見てみようと思います。