エピソードの多層分割

困っていないのは僕とみちたろさんぐらいではないかと思うマックスハートの今日この頃。物語は進みません。
ただし、この展開が小さいお友だちにとってどう見えているかというのはまた別の話で、かわいい描写とか小ネタについてみてみると、マックスハート第3話はかなりイイ線を行っているように思う。ポルンはなんだか異常にかわいく演出されているし、どうやらシークンも大人気のようだし、番人と長老のパートは理恵ママと追いかけっこで楽しげなシーンになっていた。
さらに今回は闇の側についても、洋館の少年が無邪気に遊びまわるのを周囲の執事ザケンナーサーキュラスがやさしく守っている。これまでのようにジャアクキング様が怒鳴っていたり、分身の三人たちが小難しい会議をしているのとは、ぜんぜん画面から受ける雰囲気が違う。
と書いてきて気が付くのは、やはり想定視聴者の年齢層をぐっとさげているのだなということだ。プリキュアシリーズ二年目ということで、主人公であるなぎさとほのかは二年生から三年生へと年齢が上がっている。という物語上の時系列にあわせて物語そのものまで難しさをあげるのではなく、逆に物語のテイストはぐっと年齢層を下げているのだ。
年齢層の下げ方は、なぎさとほのか以外のキャラクタのエピソードを増やすことで行っているので、なぎさとほのかは昨年よりちょっと大人になっていても大丈夫だ。なぎさとほのかが突然幼児化したりしなくても、ポルンやひかり(だってひかりは生まれたばかりなのだから)、番人や長老のエピソードを低年齢層向けに構成し、なぎさとほのかはやや大きな小さなお友だちと大きなお友だち用のエピソードを担当するということになるだろう(とはいえなぎさとほのかは両方を担当するだろう)。
一年目はなぎさとほのかしかエピソードを担当できる人物がいなかったため、彼女たちが「小友向け」「大友向け」どちらのエピソードをも担うしかなかった。二年目のマックスハートでは、小友向けのエピソードをピンで担うことのできる人物として光の園住人たちがいるため、ターゲット年齢層それぞれに登場人物を割り当て、エピソードを年齢層ごとに多層分割することができるようになっている。ということで、今後も大友が困ってしまう場面は出てくるだろう。