2 新作キャラショー

司会のお姉さんが上手くなっている。初期の頃は観客に説明するだけだったのだが、徐々に観客を思うように誘導するための方法を身につけてきている気がする。要はして欲しい行動を分解して、具体的に一つずつ、相手を特定して指示しなければ大衆は行動しないのだが、それをちゃんとできるようになった。
新作はジュナとDJザケンナーの襲撃。ノリのよい音楽で登場人物が踊るというのは前作のピーサードもやっていて、小さなお友だちには楽しいのだろうな。京子と夏子が偽プリキュアを演じているシーンでは、ちゃんとテレビ放映の続きとして描かれていて、京子と夏子の振り付けもテレビの通り、「さっさとおうちに、かえりなさああああああああああい。たあっ」もテレビの通り。放映として、物語としてちゃんと時間が流れていることが前提となっているので、テレビ放映をじっくり見ている小さなお友だちも大満足だろう。
京子と夏子が本物のプリキュアを見て追っかけまくるというのもドタバタで(ちょっとすべり気味ながら)面白いシーンになっていた。また、DJザケンナーが音楽に合わせてプリキュアたちを踊らせてしまうという攻撃方法は、暴力的ではないのにしっかりとプリキュアたちが危機に陥るわけで、しかも音楽に合わせて踊りまくるというとても動きのある舞台になっているのだから、キャラショーとしてかなり練られた台本だなあと感じた。
観客席を観察していると、大人も全員揃ってしっかり舞台の上を見つめていて面白かった。プリキュアたちが逆襲するきっかけも、DJザケンナーのミスなのだがちゃんと脚本として破綻がないような方法だったし、音楽で操られたプリキュアたちが「☆SHINING STAR☆」にあわせてパワーアップするところも音楽がミソになっているし、おもしろかった。
全体的に前回に比べてとてもクオリティの高いショーだった。