1 ドツクゾーン編

ということで深夜の更新です。きょうもitamasuさんがコメントしているのだが(ありがとうございます)、

描写からわかる違いは、ドツクゾーン編での現実再構築は戦闘が終了することによる結果として描かれていたのに対し、復活編のはそれ自体がなにかの手段として描かれていることですね。ドツクゾーン編では魔人たちやザケンナーが壊れた建物や地形を元に戻さなければいけない理由はなくて(少なくともそう描かれてはいなくて)、22wさんが指摘されているように一時的に同居しているパラレルな事象が元に戻っただけのような描写で、そこになにがしかの意思が働いたようには見えませんでした。魔人やザケンナーの活動は居合わせた人の記憶に残っていましたしね。(itamasu, 本日分コメントより)

ドツクゾーン編が結果だという指摘はそのとおりで、戦闘による破壊を復元しなければならない理由がなかった(示されていなかった)のもその通りだろう。ただここからitamasuさんとは異なる考え方になるのだけれど、もし一時的なパラレル空間が発生していたとするならば、第2話のエレベータ落下や第11話の水族館パニックや第14話の夏子京子プリキュア目撃が無しになっているほうが整合的ではないかと思う。このふたつの出来事ついては後日志穂莉奈が話題にしているので、プリキュア以外の記憶に残っている=パラレルな空間の出来事ではないということでしょう。
ただドツクゾーンによる光の園への働きかけは、このふたつを除くとパラレル空間ではないという傍証に乏しく、もしかすると人々の記憶から消えてしまっているのではないかという推論が出てもおかしくは無い。なにせあれだけいろいろな人間と時間を過ごしたキリヤですら、後日誰の話題にも上らないのだから。
また第3話の美術館でも集団催眠事件になるような規模でいろいろ起こっているし、第7話でゲキドラーゴが街路を破壊しながら近づいてきたのはどうなったのかとか、第10話の宝石店破壊は新聞ネタにならなかったのかとか、第12話の集団催眠と第16話の小田島先輩増えまくりは事件にならなかったのかとか、イルクーボ登場の山異常(特にダム湖の水消滅)は大問題になるだろとかね。このあたりはパラレルな世界だったと考えることもできるだろう。
まあ結局、あまり全体設定が練られていなかったというべきなのかもしれない。そう言ってしまうとあまりにアレなので、(ザケンナーを呼び出したりするときに)空が暗転するのがパラレル空間への入り口を暗示しており、空が元に戻るまでの出来事は選択的に元の虹の園の時空にフィードバックされていたということと考えておく。