前回の私の文章では、明かされていないオプションと別システムでパスワードファイルを変更するという方法で、NSLU2上でコマンドプロンプトを実行する方法を示した。この文章では、NSLU2をもっと便利にできる新しい機能を追加することを目標にして、この箱をもっと探検してみよう。
この箱はLinuxの一種を実行しているから、このシステムにインストールできるパッケージは山ほどある。自分用のアプリケーションをこの箱で走らせるためにWebサーバを拡張することもできるだろうし、FTPサーバを立てたりTelnetサーバのかわりにSSHサーバを立てることもできるだろう。私のひとまずの目標は、別のネットワークファイルシステムをインストールすることだ。
Linksysによれば、サポートしているのは唯一SMB−マイクロソフトウインドウズ対応のネットワークファイルシステムプロトコル−のみだ。私のホームネットワークはだいたいMacOS XLinuxなどのUNIXベースのマシンで構成されているので、私の対応ファイルシステムNFS−ほとんどのUNIX系システムが対応しているネットワークファイルシステム−なのだ。
しかし私が新たなパッケージを導入しようとするにはまず、乗り越えなければならない困難がいくつか存在する。私が真っ先にしなければならないことは、開発環境を構築することだ。これはNSLU2に適合したパッケージをビルドしなければならないからだ。以下の文章は、読者の皆さんが前回の私の文章を読み、NSLU2にTelnetできる事を前提にして進めることとする。

免責:言うまでも無いことだが、私はここで確認しておく。NSLU2のコードを改変しない方法を用いて内部のファイル構造を確認するのであれば、保証規定内の行動だ。しかしいかなる方法であれNSLU2を改変するのであれば、保証が効かなくなる。
TomsNetworking、Tom's Guides Publishingと私は、この文章によってもたらされるあなた自身のNSLU2やいかなるデータの破損についても責任を負わない。
よって作業開始前には現在のファームウェアをコピーすること。またNSLU2が壊れた場合Linksysに問い合わせようとしないこと。