2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

 8 世界を繰り込んで自分を生きる

だから第二の復活は描かれなければならなかった。内閉して外部と断絶するのではなく、内部と断絶して外部に寄りかかるのでもなく、他者との関係を繰り込んだ上での内的確信へ還ってゆくために。

 7 二度復活しなければならなかった理由

世界を背負う論理の違い プリキュアたちはドツクゾーンと戦っている。ドツクゾーンの首領であるジャアクキングが決して和解しない征服者であるため、この戦いは絶滅戦とならざるを得ない。プリキュアたちが戦いを終わらせるためには、ドツクゾーンを消滅させ…

MH最終話をもうちょっと詳しく(5)

リファラを眺めていたら「美墨なぎさとの裸体」を検索している人がいた。あなたが探しているのは誰の裸体なんだ。ということで昨日からの続きです。ありえなーい!で始まり、ありえなーい!で終わったありえないアニメ番組の感想です。

MH最終話をもうちょっと詳しく(4)

昨日分日記の続きです。さて映画「雪空のともだち」では神として描写されたプリキュアたちであった。しかし本編では人間であるということの意味を突き詰めることで命そのものとなる、そういうプリキュアたちが描かれたのだった。 それを良く示しているのが、…

 6 心の宇宙、燃える命、真の力

彼女たちは突然日常の話を始める。「宿題忘れた、卒業文集かいてない」というのは、なぎさ本人にしか意味がない。「アサリを買う」というのは、ほのか本人にしか意味がない。ふたりは世界の全てから自らを遮断して、ただ自分の内側だけを見つめているのだ。…

 5 放下著〜二度目の復活

もう一度書く。「伝説の戦士プリキュア」であることを意識から消し去ること、存在の根源からただの人を生きること。それこそがまさに「伝説の戦士プリキュア」であるそのことなのだ。 最初の復活でプリキュアたちは強くなった。だが強くなったことで何が起き…

 4 プリキュアたちの不完全な復活とクイーンの不完全な復活

できる限りのことをしたにもかかわらず決定的に負けたとき、人にはもう何も残っていない。そのとき人は何もまとわない裸の自我となっている。何もできない、何の役にも立つことができない、ただ存在するだけの剥き出しの自我だけで存在している。 最終回がは…

MH最終話をもうちょっと詳しく(3)

昨日分日記の続きです。