6 これまでのS☆S

というような先代に比較すると、S☆Sにおいてストーリーが見えにくい構成となっている。たしかにストーリーは存在している。しかしそれは見えにくい。7つの泉があって6つがダークフォールにわたっている。そして4つの泉について敵が出てきているので、あと2つの泉について敵が出てきてあとはアクダイカーン様(とゴーヤーン)であるというのはわかる。しかしこれまでのS☆Sでは基本的に敵ひとりひとりが完全に独立しており、日常とも絡まず、アクダイカーン様にしかられては戦いに来るだけだ。よってコツコツこのまま局地戦を戦っていけばそのうち平和が来るという単純なストーリーが予想される。まあそうは終わらないのであろう。しかし語られたストーリーを元に今後の進展を楽しみにする、という感じではない。
たとえばなぜアクダイカーンが7つの泉を求めるのか、僕には良く分からない。アクダイカーンが泉を求めているのは分かる。しかしただ求めていることしか分からない。
カレハーンやモエルンバは単なる攻撃者以上の存在には見えなかった。彼らの描写やセリフ回しは面白いところも合ってキャラクタは立っていた。しかし彼らの描写はいまいちなんというか、僕には鼻につく。誰かにしゃべらされているように思えるのだ。もちろん台本に沿ってしゃべらされているわけだが、先代プリキュアに出てきた敵たちはもっと彼ら自身がしゃべっているような自然さがあったと思う。
(次回に続く)