2 オトコノコ的、オンナノコ的

フラチョ

行動において明確に、フラッピはオトコノコ的役割を、チョッピはオンナノコ的役割を果たしている。
1)外部と語るのは常にフラッピである。たとえば「ふたりにお願いがある」と語るのがフラッピ。またスペック好きというか、物事を説明するのがフラッピ。
2)気持ちを語るのが常にチョッピである。「救ってほしい」と言うのがチョッピ。
3)カレハーン様が出てくると、外部=カレハーン/内部=プリキュアとなる。先舞を見ながら「変身して」とチョッピが言い、カレハーンを見ながら「急げ」とフラッピが言う。
4)だから「やつらの狙いは僕たちラピ」「ふたりは逃げるチョピ」「二人を守ることは」「僕たちの使命ラピ」となるわけだ。その後一度地面に叩きつけられたあと「早く逃げるラピ。プリキュアを守るラピ」「チョッピたちの使命チョピ」となるが、これは使命という言葉がすでにフラッピから出ているためすでにこの言葉は内部で語られうるものになっているからだ。逃げる/守るというのは敵を含んだ状況で発せられる言葉であり、フラッピが言わなければならない言葉である。

咲舞

それは咲舞についても同様である。ちょっと出かけてくると外部へ向かうのが舞であり、お母さんに呼ばれて戻ってゆくのは咲である。ぬいぐるみじゃないよねと自分の世界にひきつけて帰納的に理解しようとするのが咲であり、生き物みたいねと演繹的に理解しようとするのが舞である。「わかったわ」と舞が言い、「やってみる」と咲が言うのだ。