草鞋の緒 杜都激突編

2006年1月5日17時51分。ボタン開閉式ドアを持つ普通電車の中は暖かい。わたしの左には真っ赤なもこもこで体を包んだ女子高生が眠っている。私は東北本線一ノ関発仙台行きの普通電車に乗っている。平泉から一ノ関に着いて東北新幹線をスルーしつつ普通電車に乗り換え、岩手人たちの生活を感じながら仙台へ戻ろうとしている。1時間の差でいくらか安く済むということもある。電車はあったかいし始発だから座れるし早く仙台に着いたところでやることもない。こうして文章を書くのは電車の中でもできる。浮いたお金で仙台牛を食べる予定である。
しかしまずは1月3日仙台名古屋合同映画オフのことから描き始めることとする。