3 自閉するほのか、取り繕うなぎさ

なぎさに拒絶されると、ほのかは身動きが取れなくなった。「大人−理性的」な対応が失敗してしまい、ほのかは自閉してしまう。この状態を無理やり「子供−理性的」な状態としよう。理性的と言うのはアレだが、少なくとも感情が出てこないと言うことで。
一方なぎさは拒絶の後、メポミポに叱られると翌日から一転、ほのかのご機嫌取りを始める。「大人気なく怒ってしまったけれど、まあまあそれはそれとして何もプリキュアやめるなんて言わなくても」と、まったく理性的ではないなあなあ解決に励むのだった。これを理性的ではない大人の解決法だと見て、このときのなぎさを「大人ー感情的」な位置に置こう。
それまで「大人ー感情的」と「大人−理性的」な対比だったなぎさとほのかの関係は、この時点で「大人−感情的」と「子供−理性的」対立へと変化していたわけだ。無印開始時点からの構図だった「距離を取るなぎさ、近づくほのか」は逆転し、今度はなぎさがほのかを追いかけ、ほのかが逃げるという構図になっている。