6 雪城ほのかと小田島友華

今回MH第24話において、ほのかが小田島友華に直接話し掛けたのは倒れたなぎさが寝ているベッドで小田島に食事を摂るよう勧めたときと、小田島からの交替申し出を了承した時だけである。基本的に引き継ぎであり、事務的な会話である。
ただし太陽の観察をしている時、下級生に小田島の気持ちを説明した時、また九条ひかりが小田島の申し出に口を挟もうとした時にそれを制止したことより、ほのかが小田島を理解していたことは明らかだろう。
ほのかはそれ以外にも他者の気持ちを斟酌する場面が多い。そういう場合、ほのかは言葉を使わず笑顔と沈黙をもって他者に応えている。ほのかは沈黙で他者を認めているということだ。なぎさは他者にずかずかと踏み込むことで、ふりそそぐ光のように相手に美墨なぎさを意識させるような方法で他者に応える。ほのかは静かな闇のようであるわけだ。