ひかり視点構図が多い第15話

「すごい、雪城ほのかと話してる」と美羽が言う時のカメラ目線で、今回MH第15話はなんだかカメラ目線の構図が多いのかなという気がしてきた。ということで数えてみたが、どうやらそんなに多くないようだ。カメラ目線のアップがいくつか印象的だったということらしい。
また、第14話と第13話を見てみたのだが、それぞれそれなりにカメラ目線の構図があったので、やっぱり印象に残る使われ方をしていたということだろうと思う(実測してません)。
もう一度見てみると、実はアップのカメラ目線を含め、ひかりから見えているはずの構図(に近い構図も含め)を取っている場合が多いのだというように感じた。

  1. 奈緒と美羽がひかりをお出かけに誘う
  2. 待ち合わせ「おまたせ〜」
  3. フリーマーケット風景、奈緒の試着三連発、ヤン様ポスター
  4. ビラプにうるうるする美羽
  5. 「だめじゃん」後の高笑い
  6. 「みてるだけで、どきどきしちゃうの〜」
  7. 「九条さんも美墨先輩にあこがれてるんだ〜」からふたりのなぎほのオタクっぷり全開のシーン

と、開始8分ぐらいだけでもこれぐらいある。その後も重要なシーンでは、「うれしくないの、ひかり?」とか、サーキュラスプリキュアたちに取り押さえられる時、倒れている奈緒と美羽、サーキュラスが両手に気合を固める時、翌日の「先生に怒られちゃうよ〜」がある。
また、一話の中におけるひかり視点の出現頻度も計算されていて、Aパート(ゲーム開始まで)ではひかり視点が多く、ゲーム中から戦闘では少なくなり、翌日最後に「先生に怒られちゃうよ〜」の印象的なひかり視点で締めている。ゲームまでに視聴者をひかりの気持ちにさせ、ゲーム中は疎外を感じている(しかしそれはひかりの思い込みであり、みんなはひかりを必要としているのだという)ひかりの立場を外側から眺めさせ、ひかりシュート後に印象的なひかり視点をいくつも入れることで、再び視聴者はひかりの立場になる。
また、視聴者とひかりとの距離感は近→(ゲーム開始)→遠→(シュート)→近となるわけだが、近→遠でいったん離れた視点により、ゲーム中のひかりの疎外をを視聴者が共有することになる。だからもう一度、遠→近でひかり視点に戻った時には、いったん切り離された寂しさを梃子にする形で、Aパートよりももっとひかりの心に近づくようになっている。